任命式 | ハーレム留学

任命式

<前回のあらすじ>

サンキューカードの紙をぺろぺろ、ぺろぺろと連呼するふにゃさん。

「それいいの? 誰か突っ込んでやれよ」とか思いながら

その場をやり過ごす俺。

サンキューカードにサインを書くのに躊躇してると

ふにゃさんに急かされるし。

もうだめかも知れぬ。

どうする、俺? どうなる、俺?


今回は任命式といって

「ちゃんとオリエンテーションに出たので正式に市の代表として認めますよ」

という式が公民館であったわけだ。


でもその前にいつものオリエンテーションとは違い、

住んでる市についての説明をされた。

人口とか特産品とか電車の駅名とか。

でこの電車の駅名ってのが厄介でさ。

なんか俺が住んでる市には8つくらい駅があるらしいんだけど、

でそのうちの2つの駅が最近出来たばっかの駅なんだよね。

で説明してる人が「駅名言える人?」とか聞いてくるわけ。

俺は答えたよ。

えっと確か○○と××でしたっけ」って即座に。

すると女子が引く引く、団長さんまで「何で知ってんの?」

みたいな顔をする。

だって新しくて料金が高いからといって

誰も利用しないわけではないでしょうに。

俺はバス代が浮くからこっち使ったほうが安いの!

いつも使ってるから知ってて当たり前なの!

それなのに、それなのに・・・うぅ・・・。

俺のイメージに電車オタの要素が加わってしまった。

あーあ、もう手がつけられねぇや。


でその後任命式まで30分ぐらい時間があったから談笑ですよ。

あーなんか初めて留学と関係ない話を女子勢とした気がする。

「KAT-TUNでは誰派?」とか言われて、

「先生の友達の弟が田口淳之介らしい」

(ま、先生の話だからどうかわからんが)

というような話をしたり、

「KAT-TUNの田中はやくざにしか見えないんだけど。

 っていうかあれってかっこいい部類に入るの?」

と話を俺がするとリーダーさんが

「あぁ、あれは私もないと思います。全然かっこよくないですよねー」

とか同調されたり。

あとは広末さんに

「俺君って男子校なんだよね? そしたら文化祭も男子だらけでしょ?

 行きたいなぁー。やっぱりかっこいい人とかいるんでしょ」

とか聞かれて(俺は眼中に入ってねぇなと心の中で思った)、

「あぁーかっこいい奴は結構俺の友達にもいたりするよ。

 でも文化祭はナンパ待ちの女子が腐るほど来るかんなぁー」

と答える。

すると

「えぇ! ナンパ待ちー? そんなのあるんだー」

と結構な反応。

「うん。その友達は結構逆ナンとかにあってたもん」

「えぇー。逆ナンまであるんですかぁー!」

とか広末さんとの話に花が咲いてるところに

リーダーさんが核爆弾投下。

俺君もナンパしたりすんの?

ぎゃぁああ、お前アグレッシブすぎだって。

中澤さんも「単刀直入に聞くねぇ」とか突っ込んでるじゃん。

俺は一応「冬休みあたりまで携帯を持ってなかったんで

ナンパはしませんでしたねー」と逃げる。

本当のことだしね。

するとリーダーさん



え、じゃあ今は携帯持ってるからやるの?



    /\___/ヽ   
   /    ::::::::::::::::\  う
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ ぁあ



な、なんてことを聞くだ、この娘っ子は。

つーか俺墓穴掘ったぁぁああ!!!

「それは、ノーコメントで」とかいって逃げました。


で肝心の任命式なんだけどその説明を受けた部屋とは

別の部屋でやることになってたからエレベーターであがるわけ。

女子に狭い空間で囲まれる俺。

ちょっとこのエレベーターがシンドラー製か調べちまったじゃねぇか。

止まったらいいな、とか思っちまったじゃねぇか。

うん、東芝製だし30秒もたたずにその階に到着しましたよ?


で少し待ってすぐ拍手されながら会場に入る俺たち。

でまず「今回は派遣生に選んでもらってありがとうございます」

とかちゃんとまともな挨拶をするわけ。

でなんも考えてきてなかった俺は言葉につまり

「あー緊張してます、すんません」とかいってごまかしたりしながら、

「自分の夢が小説家でそのためにこの経験を生かしたいと思ってる」

とかまともなことを言いました。


その後は紙皿に持ってある作ってくれたらしい飯を食べる。

でも盛り付け方がひどいんだ、これが。

ケーキの隣におにぎり、おにぎりの隣になぜかアンパン。

そんな感じで飯にクリームがついてたりで悲惨なわけだよ。

っていうか炭水化物多っ!!

なんだ、俺らを食うつもりなのか?

ヘンゼルとグレーテルか? ああ?

で食事中に弱気さんが

「俺君って作家志望なんだね。

 最近の芥川賞とかの作品てなんか軽くない?

 綿矢りさとか読んだけど全然心に残んないんだよね。

 だから夏目漱石とか太宰治みたいな作品書いてよ。
 それとも恋愛小説でも書いてんの?

といってくる。

男子校で4年間まともに女子としゃべったことがなくて

こういうチャンスでも結局今日まで全然しゃべれてない俺に

恋愛小説がかけるとお思いですか?

でもほかの意見はちゃんと受け止めときます。

すると沖縄さんが

「私森鴎外好きなんですよー。読んだことあります?」

と聞いてきたので

「森鴎外って舞姫とかの人だよね? 今度の夏休みの宿題で

 舞姫の読書感想文あるからちょうど読んでるとこ」

とかいうと

「えー舞姫はいまいちなんですよねー」という反応。

でそのときも意外と結構話が盛り上がりましたよ。

やっといい兆候が現れてきた。


で公民館を出たのが9時ごろ。

公民館と駅が離れてるからみんな迎えがきてんのね。

やっぱり女子は夜歩くのだめなんだろうなぁ。

俺は気にせず歩いていこうとすると団長さんに

「俺君、メガネさんと広末さんを私の車で

 送ってくから一緒に乗っていきなー」

と声をかけられ、いったん断ったが結局乗ることに。

で車で駅までいってそこから改札までまた

「家どこなの?」とか他愛もない話をしました。

なんか距離が少し縮まった気がする。(つづく)