ずいぶん前の話、
1月の終わり頃の話になりますが、
『湯を沸かすほどの熱い愛』を観ました。

懸賞を出しまくっている私。
映画のチケットが当たりました。
やったー。

でも、特に観たい映画が無く、
消去法で、この映画に決定。

お母さん役の宮沢りえが
病気になり亡くなってしまう、
というストーリーだとは知っていて、

あー、絶対泣いちゃうだろうなぁ、
と思いながら。
あー、でも泣いてもいいかぁ、
とも思いながら。

小さな覚悟を持って
観に行きました。

いやいやいや、
覚悟はしてましたが、

泣きました。
泣きました。

お客さんも結構いて、
我慢したけど、泣いたなぁ。

一人で観てたら、
きっと号泣してます。

他のお客さんの嗚咽も聞こえてきたり、
かなり、みなさん泣いてました。


それにしても、
宮沢りえ、
すごかった。

圧倒されました。

女優さんって、すごい。



いろんな要素が
散りばめられている映画でしたが、
最後には、
すぅーっと全てが繋がっていく映画でした。


生きること、
死ぬことについては、
もちろん考えてしまう映画でしたが、

お母さんと娘の関係、
を考えたり、

お母さんって、
大きくて温かい
存在なんだな、
と。
そんなことを思いました。



とーこちゃんは、
助産院で出産しました。

とーこちゃんが
一番最初に病気を発症した時、
生後2ヶ月の時でしたが、
その助産院に行って、
泣きながら
とーこちゃんのことを話しました。
病気のことや、
病院のこと、
母乳のこと、などなど。
たくさんのアドバイスを頂きました。

その時の助産師さんからの言葉の中に、
「母は強いから」
という言葉があって、
その言葉に、
その後、
どれだけ力づけられたか分かりません。

「母は強い」
とーこちゃんとの日々の中で、
この言葉に励まされたり、
自分を奮い立たせたり、
自然と、母は強いな、と実感したり。

そんなことを思い出しました。


今年の日本アカデミー賞、
最優秀主演女優賞は
宮沢りえさん、
最優秀主演助演賞は
杉咲花ちゃんが
それぞれ受賞されました。

『湯を沸かすほどの熱い愛』
で、親娘役のお二人の受賞でした。

あっぱれ。
私もなんだか嬉しかったです。

アカデミー賞の発表の日は、
とーこちゃんの誕生日、
3月3日で、
それも、
なんだか感慨深い繋がりでした。


『湯を沸かすほどの熱い愛』
素晴らしい映画ですが、
人間が死ぬ、ということを、
突きつけられる映画です。

心がしっかり、
安定しきってから、
ご覧になってください。