「入院しとってもいいけん、
   とーこちゃんに会いたいんよ」
「入院しとってもいいけん、
   とーこちゃんに会えた方がいい」

次女が、
時々、口にすること。

きのうも言ってたなぁ。

小1で6才の彼女の言葉は
正直で素直で直球です。

ほんとに、とーこちゃんのことが
大好きだったもんね。

私は、
「そうやね」
という言葉しか見つかりません。


とーこちゃんが
助かる道は心臓移植だけでした。
心臓移植をすれば、
助かるかもしれない。
また5人そろって
おうちで過ごせるかもしれない。

でも、
心臓移植を受けるという道は
とても
とても
険しい
いばらの道。


私達は
心臓移植をしないという
選択をしました。

消去法を重ねて重ねて
選んだ
消極的な選択でした。


でも、
その険しい道を歩んでいれば、
とーこちゃんは
まだまだ生きていたかもしれない。
おうちに帰ってくる為に
がんばって治療を続けていたかもしれない。

とーこちゃんは、
がんはりやさんだったから、
きっと
大変な治療も
がんばるだろうなぁ。



いばらの道、
進めばよかったのかなぁ。


正解は分からないし、
正しい選択なんて存在しない。


とーこちゃんは、
どう思ってるのかな?

みんなで頑張って
心臓移植したら
良かったやん、
そしたら
おうちに帰れるし、
お姉ちゃん達とも
たくさん遊べたやん、

って思ってるのかな?

ごめんね。
ほんと、ごめんね。


私達を責める人なんて、
実際にはいないんだけど。


とーこちゃんへのごめんね、
は、
ずーっと
ずーっと
ずーっと
私の人生が終わるまで
続きます。