昨日は棋力認定会に参加しました。
急成長中のクラブ会員さんが昇級を果たし嬉しいニュースとなった一方で、息子たちは残念ながら昇級ならず。
最近はクラブ会員さんの成長ぶりに私も浮かれていましたが、息子たちに目を向けると、もう永いこと昇級や大会入賞の喜びを味わっていないことに気づきました。
で、通っている教室二つの昇級を改めてグラフ化してみたところ、非常に切ない結果が明るみに・・・。
青い線が長男。橙色の線が次男。
今年に入ってからは、ほぼ上達していない(泣)
毎日のように将棋に取り組んでいる息子たちが不憫でならない。
いや、逆に毎日だからいけないのか。
「毎日やること」が目的となってしまっていて、「将棋が上手になること」に気持ちが届いていないような気もする。
習慣化しているのは偉いけれど、その習慣にメリハリもつけたほうが良いかもね、ということで、息子たちにはこんなことを提案しました。
私「今日の将棋の時間は、読書の時間にしてみよう」
ただし、漫画は除く。(いつも読んでるからね)
すると次男は、以前長男が買った「星のカービィ」の小説を持ってきて、熱心に読んでいました。
長男には、私から星新一さんのショートショートを勧めてみました。
星新一さんの代表作でもある「おーいでてこい」のあらすじを長男に話して聞かせたところ、「そういう話好きかも」と興味を示したので、私の本棚にたくさんある星新一さんの本のうち、「おーいでてこい」が収録されている「ボッコちゃん」を貸しました。
星新一さんの本は、私が小学校高学年から中学生の頃によく読んだものです。
ショートショートで読みやすく、当時は毎晩一話読んでから眠りにつくのが習慣でした。
さて、そうして始めた読書の時間。
息子たちは意外に殆どおしゃべりをせず、本の世界に夢中になっていました。
読書は良いですよね。
語彙が増えると、複雑なことを考えたり、感じたりできるようになります。
長男は「これ面白いね」と星新一さんが気に入った様子。良かった。
私「星新一さんは、長編小説も書いているよ」
と、「ブランコのむこうで」を貸してあげると、こちらも熱心に読み始めました。
「ブランコのむこうで」は子ども向きの内容でありながらも不意打ち的に深い話で面喰います。
これまで、中学生の時、大学生の時、社会人になってから、の3回くらい読んでいますが、読むたびに感じ方が変わる。
昨日も、長男が寝た後に読み返してみましたが、道端で彫刻に興じるおじいさんのくだりでふいに涙が出てしまい慌てました。
その後は妻と本棚の前でお互いの読書遍歴の話で盛り上がり、改めて「読書っていいなあ」と思える夜でした。