全世界からの義援金や、企業による食糧援助。
被災地で救助活動をする自衛隊、原発問題で命をかけて被害拡大を食い止めている東電職員、その他鉄道や警察、消防、医療関係者、政府トップ、、、。
多くの助けをもってしても、未だ被災で損害を被った多くの人々をフォロー出来ていたわけではなかった。
それ程の、自然の猛威。
恐怖。
被災地から少し離れた、都心部でも、人々に大きな影を落としていた。
〈まだ、ギリギリのところでストレスは抑えられてるが、この状況が長引く、あるいはさらに悪い情報がたしかなものになったとき。
人々はより自分本位の行動をとり、耳にはいってくる情報を鵜呑みにして、冷静な判断が出来なくなるんじゃないか〉
チィは、スーパーで見つけた「盗難注意」の張り紙をしばらくじっと見つめていた。
小さな変化を見逃すな。
それは次にくる大きな変化の前兆であるかもしれないー。
チィは、経験から普段から小さな違いを意識するようにしていた。
次はどうなるんだ?
でも、なんとか最悪の事態は回避してほしいー。
張り紙を見ながら、様々なシナリオが頭に浮かんでは、またすぐに新たな画像が鮮明な映画のように流れていった。
危機に直面した時、人はパニックに陥る。
それは生きたい、生きようと思う人間の本能からくる根源的なもので、誰もが極限状態で動揺しない者はいない。
しかし、何度も言われてきた通り、危険な時こそ、冷静になる必要がある。
どうするか?
そんなときこそ、周りを思いやる気持ちを持つことだ。
自分本位だと、当然視界は狭まる。
苦しいときこそ、周りを見渡すことによって、結果的にそれは自らに有利に働くー。
キツイときこそ、手と手を取り合おう。
みんなで助かるんだ。
被災地に思いを馳せながら、チィは力になれることはなんでもやろうと思っていた。
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