用足しのために息子を連れて電車に乗ろうとしていたときのこと。
駅の改札に入ってホームを目指していたら、向こうからご年配のシスターが近づいてこられた。ベビーカーから出ていた二男の足に引き寄せられたらしい。
「あんよが出ていて…」と彼女は言った。寒そうに思えたのだろうか?
「この子、靴下すぐ脱いでしまうんです」と私。
ああそうですか、暑がりなのね、とシスターは言って二男の足を微笑みながらさすってくれた。まだ12センチ位のその足、指などは裏から見たらまるで大豆のような丸さである。
子連れで外出すると見ず知らずの方から色々と言葉をかけられる。あまり有り難くない場合もたまにはあるが、たいていは微笑ましい「ちょっかい」である。
美しい脚線を持つ女性は人の目を引きつけるが、うちの二男のこの場合は「魅せるあんよ」と言うべきだろうか。人が寄ってくる、期間限定の足である。
