旅から帰り、再び「次いつ行くー?」ばかりの夫婦の会話


心残りはやっぱり小浜島でつちだきくおさんのライブが見れなかった事だったので、次は見れたらいいねーと話していた


八重山に思いを馳せる半面、「日常の生活」というのももちろんあるわけで

この頃の私は30過ぎたあたり、まあまあ仕事も頑張って、街中にあるタワーマンションに住み、それなりに見栄を張り、それなりに時代に敏感に、他人からカッコよく見られるように生きたいと、思っていた。

(「他人からカッコよく?」自分はどうなんだ?)


そんな私、実はこの島の旅で一番カルチャーショックを受けたのは、青い海、鮮やかな花の色、汗の行き場のない湿度だけではなく、「そこに生きている人」だった


自分が生きて来た環境や文化とは全く違う場所で、便利やカッコ良さを求めて生きて来た自分とは全く違う環境で穏やかに生きている人がいる


誰かが作った一時の流行や好みをはるかに凌駕してしまう、脈々と根付く文化、気候も含めた環境の中での価値、そこで生きている人の中に自分と「同業」の人がいる事も大きな驚きだった


何か心が揺れ動く「何か」が生まれた


その「何か」は事あるごとに、自分のそれまでの価値観のヒビを広げていった気がします