Alone at the bank of the River Thames | WITH HOPE!!

WITH HOPE!!

在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

素晴らしい青空の一日でした。

 天気予報によると、今週は、最高気温が15度を超え、今週末から再び気温が下がりそうですが、どうなるでしょう。


 今日は、夜の予定が無いから、事務作業、ピアノの練習をする予定だったのですが、気がついたら、テムズ川にいました。

 裁判の直前、判決が出た後、修士の試験の時・・・ 人生に迷いがあると、ここに来て、川を眺めて気持ちの整理をしたものです。 今日は意識していなかったけれど、気がついたらここに導かれていたみたいです。


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 夜7時過ぎ、たそがれ(日本語あっているかな?)のテムズ川の風景は美しい。

 天気が良いから、仕事帰りの人たちがビール片手に、観光客もたくさん。

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 気がついたら、何かを吐き出すかのように、カメラのシャッターを切っていました。

 ロイヤル・フェスティヴァル・ホールのところから、ウェストミンスター・ブリッジまで歩くのは、実は初めて。

 ロンドン・アイ(大観覧車)と、ハウス・オブ・パーラメント、ビッグ・ベンという、近代的なものと、重厚な建物が絶妙の風景だな、と。

 5分毎に、いや、1分毎に変化していく空の色がとにかく美しい。

 

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 ロンドン・アイの根っこ(?)まできたのは初めて。 ロンドン在住7年半になるのですけれどね。

凄い行列でした。

 私は、興味はあるものの、まだ乗ったことはありません。

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月が光りだして・・・ 星がみえてきて。


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 カメラを構えた人がたくさん。

 何度みても、美しい建物です。

 ベンチに座って、これを眺めながら、30分以上ぼーっとしてしまいました。

 

 実は、自分の人生をかけていたものに1ヶ月前挑戦する機会を与えて頂いたのに、それを手にすることはできませんでした。 2年前にも同じことがあったのですが、もう一度挑戦する為に、夏以降、演奏活動もしていませんでした。

 それが、ちょうど4週間前のこと。

 その後も、何も無かったかのようにいつもどおりに教えをし、生活していたけれど、ここに来て、何かがプツっと切れてしまったよう。

 この4週間、自分を立て直すために、次なる道に飛び込む準備をする日々でした。

 でも、あそこまで頑張っていたことは、少しの時間が経ってから、どうにもならない重みで押しかかってくるのですね。

 だめだったことがわかった翌日、自分では普通にしていたつもりなのに、バス停でバスを待っていたら、そこにいた女性から、

「あなたに伝えなくてはいけないことがあるの。 神様はあなたを愛しているからね」、と。

自分では分からないけれど、きっと、凄い顔をしていたのかもしれません・・・


 7年前、カーディフで、主任の嫌がらせに耐えられなくなって、『みゆき失踪事件』を起こした時を思い出しました。

 あの時は、学校に行けなくなって、電話の線を抜いて、携帯電話をオフにして、一日過ごしたのでしたっけ。

 みゆきが学校に来ていないなんておかしい(普段は、朝7時半から夜10時まで学校にいました)、となって、Dr.Sにまで連絡が行ってしまったのです。

 ピアノを弾きたいから翌日学校へ行ったら、会う人会う人に、大騒ぎだったことを言われました。

 

 今回は、仕事があるから、どうにかなっているのかもしれません。

 実は、今回失敗したら、日本に帰国する、と昨年の夏に家族に宣言してありました。

 でも、実際、そんなに簡単に気持ちを整理できることではありません。

 誰も知っている人がいないところから、自分の手で作り上げてきたものを全て失うことは今の私には過酷。

 教えだって、演奏活動だって、先生方の直接の後ろ盾は一切ありません。

 私は体を使わずに、全て信頼、手で掴み取ってきたもの。


 強い女、強烈な女、日本の男はみゆきさんみたいなのは無理です・・・といわれ続けている私。

 バレエばかり観て、好きに生きているようにみえるかもしれないけれど、実際はどうなのか・・・

 実は、とっても脆い部分もあるのでしょうね。 普段は捨てていますが。

 

 だから、気持ちが張り詰めていた先月、普段だったらやり過ごせることなのに、バレエの感想をかけない、という状態にもなりました。 バレエの感想を復活する、といったにも関わらず、実際は、書けないでいます。 来週、再来週とバレエ三昧の予定なので、それまでには、書けるようになったらいいな、と思っていますが。

 

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 午後8時ちょうど、在英14年目にして、初めてビッグベンの鐘の音を聴きました。

 空気が澄んでいるから、美しい響き。

 

 この4週間、顔を背けて生きてきたけれど、ビッグベンと向き合いながら、しっかりと自分自身と向き合うことができたたそがれ時でした。 

 たまには、こういう時間も必要ですね。

 久々のコンサートまで1週間。 元に戻ります。