知っていますか
私たちは毎日、二つの世界を生きているということに。
1つは目に見える現実世界です。
いま、生きて、呼吸して、食べて、仕事する世界です。
もうひとつの現実世界は想像する世界です。
通常現実だと思っている世界の向こうにある存在を経験していることに気づいてほしいのです。
あなたは過去の思い出を思い出すとき、そのとき心地よい気持ちになったり、
嫌な気持ちになったりします。現実では何も変わっていません。
あなたは家族の誰かが旅行に行くとき、出かけるとき、「気をつけていってらっしゃい」と言うが、
その心配することは現実世界ではまだ何も起きていません。
あなたが過去に食べた美味しい料理を思い出したときに、唾液やお腹が減る感じがしますが、
現実世界では何も食べていませんよね。
今夜の夕飯なににしようかと想像してから買い物に行きませんか?
もしくは外食でもいいです。
これは想像だけれども、本人は想像していることに気がついていません。
想像という言葉を言い換えれば、「考えている」でもいいでしょう。
実はこの考えるという世界と現実の世界、常にお互いに行き来していると思いませんか?
考えてから行動という世界。
行動してから考えるという世界。
ね、二つの世界をいきているでしょ?
なかには想像するだけで終わるときもあるし、行動しただけで考えないときもある。
けれど、目に見える世界で生きていくには、想像の世界が絶対に必要となるものなんです。
生きていくための社会のルール、仲間とのコミュニケーションするための気遣い、将来を考える。
これは、現実世界ともうひとつの現実世界がうまく融合したからこそ成り立つのです。
そして私たちは現実世界ともうひとつの現実世界をよりよくするために日々、頑張っているのです。
この現実世界をよりよくするためにはどうするか
現実世界の脳は欲を作り出しました。
もうひとつの現実世界である脳、言い換えれば心は自分に必要なものを見いだすことを作り出しました。
わかりますか?
私たちは現実世界ともうひとつの現実で、欲を求めている。必要なものを求めているのです。
私はこれを
needとwant
と示します。
needは本当に必要なものを手に入れて満たされるものです。
wantは欲しいものを手に入れるが、満たされている時間はわずかである。
毎日、プレッシャーに動かされ、何かを成し遂げることを最優先にしているとストレスがたまり、
ストレス発散のためにwantを求めるようになります。
プレッシャーから少し離れて、休息させる非日常的な世界は私たちにneedを教えてくれます。
私はだいたい月に一度は山を登ります。
wantがあると、早く登ろうと急ぎます、そのため疲れた感じに興奮します、
息が上がるためさらに興奮は高まります、水分補給しなきゃと常に思考が絶え間なく動きます。
山の頂上では達成感という欲を得られるので、コンロを使った料理やお弁当を食べます。欲が満たされますよね。
ストレスが貯まればまた山に行きたくなります。
needは非日常的な世界なので、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みます。
鳥の声を聞いて、その美しい鳴き声を気持ち良く想像します。
心を休めながら心地よい感じを想像します。
だから、よく立ち止まり、自分の身体に意識を向けたり、自然を感じることに感謝が出てきます。
水の美味しさに感謝して、食べ物は本当にわずか口にするだけ。
心地よい感じが長く続きます。思い出すだけで心地よさを感じられます。
wantとneedの違いわかりますかね。
本当に必要なものを手に入れたら、それはずっと心に残り、満たされ続けるのです。
癒しとかヒーリングとはこのもうひとつの現実世界の体験なくして起こらないのです