夜と朝のはざま
この時間
私は車を走らせ仕事場に
向かっています


この時間がわたしは大好きなのです。
山道には
時に
狸さんや狐さん
イタチさん
リスさんうさぎさん
カモシカさんに出会うこともあります。
雨上がりの日には
目に見えなかった
樹々に宿るクモの巣の群にも
お目にかかることが出来るのです。
20年もの都会の暮らしを離れ
帰ったこの雪国は
私の幼い頃の五感を取り戻してくれています。
何故か今になって
あの頃の自分に共感出来るのです。
仕事場の駐車場に着いて
車から降りて
空を見上げます。
まだ明けない空には
月と星が煌めいています。
宇宙に向かって
本日の初めの一声を放ちます。
『おはようございます!』
時に星が流れて
『今日も始まるね!』
って返してくれたりするのです。
明日も又
誰もまだ通らない新雪の道を
わたしは走って行くでしょう。
今までの20年間が
まるで夢だったかのよう思えるときが
あるのです。
なんか
わたし
アップデートしたのかなぁ
これでよかったのかなぁ

パパ
ありがとう
