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遅くなりました。

舞台BACK BEATが終わってしばらく経ちました。
改めて、観に来てくれた皆さん、応援してくれた皆さん、ありがとうございました。

振り返れば、自分にとって最大、最難関の役との出会いでした。

ジョン・レノン。

取材でも何度も言いましたが、話をいただいたときは、本当に偉大な人物だし、自分が演じるなんて正直無理だと思っていました。


しかし、稽古に入る前にピート・ベスト役の上口耕平、演出の石丸さち子さんと共にリバプール、ロンドンを訪れ、彼ら(The Beatles)の足跡を辿っていくうちに、自分の中で、もっと彼らを知りたい、自分にしかできないジョンを演じるんだ、という気持ちがどんどん強くなっていった。
スチュの墓参りに行けたことは本当に大きな意味を持つことだったんだ、と今強く思う。大千秋楽の日が彼の誕生日だったということにも運命を感じずにはいられなかった。

大げさな言い方かもしれないが、本当に、運命に導かれてこの作品に出会い、唯一無二のキャスト、スタッフと巡り会えたのだと思う。


工藤広夢
ローザという強烈なキャラやその他MC役など何役も演じた。彼の身体能力の高さには驚いたし、何より芝居に対する熱意。彼は稽古でスチュの代役を何度か務めてくれたのだが、彼の芝居から受け取るエネルギーが無ければ俺のジョンには何かが足りなかったかもしれない。そう思わせるほどだった。

田村良太
毎日俺と濃厚なラブシーンを繰り広げてくれました。MCのペーター役など、彼も何役も演じた。彼の真っ直ぐさ、真面目さは才能だ。俺が稽古に出られなかった時に代役を務めてくれていた。彼との出会いに感謝。

鍛治直人さん
ベルト・ケンプフェルト、ジョージ・マーチン他。鍛治さんの存在感、キャラクターはこの芝居において絶対的な安心感だった。我らビートルズメンバー全員が慕い、全力でぶつかれる先輩。稽古中に皆にアドバイスをくれた。その背中をこれからも追いかけたい。

西川大貴
クラウス・フォアマン、リンゴ・スター。
俺は彼を先生と呼ぶ。彼は才能の塊だ。溢れ出る才能に嫉妬するほど。彼のクラウスは我らのビートルズに常に寄り添ってくれた。本当に凄い役者。かと思えば、弟のような可愛さを見せる。好きにならずにはいられない。

鈴木壮麻さん
ブライアン・エプスタイン、トニー・シェリダン他。尊敬し、愛する大先輩。壮馬さんの存在は心のオアシス。いつも大きな愛で受け止めてくれる。お世話になりっぱなしです。またフランケンでお世話になります。少しでも芝居で感謝を返していきたい。

尾藤イサオさん
ブルーノ・コシュミダー、エルヴィス、医師。
コピプリ以来の共演。俺たちは尾藤さんをレジェンドと呼ぶ。稽古場で初めて尾藤さんのハウンドドッグを聴いた時、皆が震えた。この作品に、唯一ビートルズとの繋がりを持ち、彼らと同世代の尾藤さんが出演したということ…これこそ運命なのではないだろうか。

夏子
アストリッド・キルヒヘル。
初舞台であれほどの役を演じた彼女に拍手を送りたい。上手くいかないこともあっただろう。共に悩み、稽古を重ねる中で、彼女の中のアストリッドがどんどん大きくなっていく瞬間を見た。きっと彼女にとってもこの作品は忘れられないものになったと思う。


上口耕平
ピート・ベスト
ソウルメイト。俺は滅多に弱音は吐かない。でも、今回は彼に本当に助けられた。支え、支えられて共に駆け上がった。途方も無い坂道を。彼のピートの眼差しが好きだった。あの真っ直ぐ鋭い眼光はピートだった。ありがとう。

JUON
ポール・マッカートニー。
幼少期からThe Beatlesが共にあった彼。もうポールにしか見えないよ。こんな一言で言い表したくは無いが、彼は紛れもなく天才だ。初舞台だというのに子どものように目をキラキラ輝かせ、何事もあっという間に吸収し、成長していった。ミュージシャンJUONではなく、役者JUONの凄さを目の当たりにした。演奏ではバンマスとして音を支えてくれた。出会えてよかった。ありがとう。

辰巳雄大
ジョージ・ハリスン。
たつはジョージそのもの。稽古場ですでにジョージだった。彼の芝居熱は誰よりも熱く、だけど静かで、常に我らに刺激をくれた。ギターがほぼ弾けなかったと聞いた時は驚いたが、それ以上にリードを堂々と弾けるようになったことに驚いた。本当に努力の人なんだな。芝居をしててこんなにも安心感と楽しさがある奴にはなかなか出会えるものではない。出会えてよかった。ありがとう。


戸塚祥太。
スチュアート・サトクリフ。
ビジュアル撮影時、スタジオにはすでにスチュがいた。俺に気づいた彼は、「ジョンに会えた」と言った。あの瞬間こそ運命的な出会いだった。間違いない。お互いがお互いをすでに役として認識していた。いつも笑顔で優しいとっつー。しかし、スチュが降りてきた彼はいつもとは違うオーラを纏い、そこにいた。彼との毎日は本当に楽しく、愛に溢れていた。俺はとっつーを愛しているのか、スチュを愛しているのかわからなくなった。でも、どちらも本物なのだ。彼がスチュでなければ、俺のジョンは存在しなかった。スチュと出会わせてくれてありがとう。そして、出会ってくれてありがとう。
ビーバッパルーラ。それがすべて。


そして、我らを導いてくれた石丸さち子さん。
さち子さんとはマタ・ハリに続き2度目だが、尊敬、信頼、愛がさらに深まった。こんなにも熱くて、こんなにも厳しくて、こんなにも愛に溢れた演出家はそういない。稽古場でなかなかジョンを見つけられず、悩んでいた俺を一歩一歩、手を引いて導いてくれた。共に悩んでくれた。共に見つけてくれた。共に泣き、喜んでくれた。
本当に、本当に感謝しかありません。


今の自分の持てるすべてをかけて演じたジョン・レノン。
演じ終わった今でも、あなたを追いかけているような感覚です。おそらく、これからもそうなのでしょう。あなたを演じたことは俺の財産になりました。また出会える、その日まで。
今はただ、感謝を。


また会おうぜ。




最後に

この作品に出会わせてくれたプロデューサーの江口さん、我らビートルズの音を共に作り上げてくれた森さんをはじめとする音楽チームの皆様、制作スタッフの皆様、舞台スタッフの皆様、舞台BACK BEATに関わったすべての皆様に最大最高の感謝を。