去年から続いた15周年yearのラスト、15年の集大成となる日比谷野音でのLiveが幕を閉じた。

改めて、来てくれたみんな、応援してくれているみんなありがとうございました。


13年前の野音は雨。当時の自分は自他共に認める雨男だった。しかし7周年のLiveを境にそれは変わった。今までは雨が降ったり、雨予報だったりすると「自分は雨男だから」と言っていたのだが、「絶対晴れるから大丈夫」と口に出して言うようになった。今回の野音も周りから「天気大丈夫?」と言われても頑なに「晴れますから!」と言い続けた。想いを言葉にすることは大切だ。言霊というのは本当にあると信じているから。その思いと、みんなの願いが叶い、晴れやかなステージとなった。

そんなLive当日の朝、入り時間よりも早く会場に入り、客席からステージを眺める。まだ組み上がっていない舞台セットや照明。多くのスタッフの方々が忙しなく働く姿に、武道館でのLiveを思い出した。沸々と湧き上がる高揚感と感謝の気持ちを胸に準備を始める。

野音ではリハ時間が少なく、必要最低限のリハだったが、それでも青空に向かって響き渡る音は屋外ならではで、気持ちがより昂った。

リハを終えて楽屋で準備していると、かつての先輩バンドのロッカフラグースのあきよし姉さん、日田さん、前Pさんらが駆けつけてくれた。雨の野音で共に歌い、fighting road tourを共に戦い抜いたししとうのVo、ゆうすけさんも。そしてKJさん。KJさんは何故かTHE DORASTICSコーナーでは舞台袖でずっと見守っていてくれて、タオルブンブン振り回していていた。嬉しかったなぁ。(みなさん抗原検査済み)

これはLive後のマネージャーの言葉だが「あなたが歌うことでみんなが集まれる場所を作っているんだ」と。本来ならば来てくれた関係者の皆様にも直接会ってご挨拶したかったが、コロナ禍ということで出来ず…

コロナめ…


話をLive前に戻そう。


刻一刻と開演時間が近づき、緊張感も高まっていく。まずはフッキーとのピアノLive。スーツを身に纏い、出演者全員で円陣を組む。

始めはフッキーのピアノソロから。ツアーの時もそうだったが、よくぞこの無茶振りに応えてくれたものだと思う。この日のために作曲した「祈り」という曲。傾きかけながらも降り注ぐ日差しの中、会場に響き渡るその音はオープニングに相応しい音色だった。

晴れているとはいえ気温は低く、予想以上の寒さだった。それでもステージに出た瞬間、みんなの顔を見て身体が一気に熱くなる。待ち望んだ時間が始まった。一曲一曲を噛み締めるように歌う。フッキーのピアノが心地良い。みんなの笑顔が眩しい。今回初めてサイリウムを導入したけれど、みんなが彩る客席は圧巻だった。

日が沈み、ピアノLiveが終わると、そこからはもう時間があっという間だった。約2時間半が一瞬の出来事のようだった。


続いては、10周年役9年振りとなるJOKER Live。孝時、そしてJOKER tourメンバーのベース満園庄太郎さんを迎えてのLive。デビュー曲「No.1」のイントロで孝時と顔を見合わせてお互いに思わずニヤリ。待ってくれていたみんなと同じく、この瞬間を待ち望んでいたのは俺たち2人も同じだった。

会場のボルテージが一気に上がり、寒さも何処へやら。JOKERは確かな熱を帯び、一瞬で駆け抜けていった。


そして加藤和樹&THE DORASTICSのLive。

デビューミニアルバムの中から「WARNING」でスタート。始まりといえばこの曲だ。

続けてBプロから「LOVE GAME」、ミュージカル ジャックザリッパーから「こんな夜が俺は好き」を。日比谷の日生劇場で上演していた作品の曲を野音で歌えるとはなんとも贅沢な時間だった。

その後はもうあっという間。デビュー前の楽曲「Flaming ice」から始まる怒涛の15周年メドレー。途中の「灼熱フィンガーでFEVER!」では久々にDORAちゃんがやってくれました笑笑

メドレー後の「Vampire」では客席が真っ赤に染まっていて、みんなの演出で野音が最高潮に達していた。

アンコールで「Shining Road2021」そしてラストはこの日のために自身が作詞作曲した「また明日」を弾き語りで披露。

15周年の締めくくりは俺と、みんなでしたかったんだ。


思い返すと本当にあっという間だったけど、濃密な時間だった。Liveはみんなと作り出す、俺たちが集まれる場所。コロナ禍で回ったツアーでもそれを痛感した。「できない」ということはあっても「やらない」という選択肢は俺の中にはなかった。それは待ってくれているみんながいるから。みんなが俺を突き動かしているんだ。15年…やり続けるって簡単なことじゃない。ひとりでは何もできない。できなかったからね、実際。そんなひとりだった自分が、本当に多くの人たちに出会い、支えてもらって今がある。どの出会いにも感謝だし、その気持ちは永遠になくならないし、なくしたくない。


15周年のその先へ。


これからまた新たな道へと進んでいく。どんな景色が待っているんだろう。どんな出会いがあるだろう。困難な時代だからこそ、このワクワクを大切にしたい。耐えた分、頑張った分、それ以上の幸せは必ず訪れると信じているから。

想いを胸に、そして言葉に。

また笑顔で再開できる日を心から楽しみにしています。


これからも、共に。




              加藤和樹