同居している父親の話です。12月に誕生日を迎え、92歳になりました。

 一昨年の秋に肺癌(腺癌)が見つかり(ステージⅠ)、放射線治療を経て、経過観察を続けていました。『家族が癌になるということ』というタイトルで、経過を書いてきましたが、体調も安定していることから、癌に特化した文章は年末で一区切りをつけました。

 ところが、1月の定期診察で、思わぬ結果が告げられたました。

  ○1月26日(月) レントゲン・血液検査
   ・左肺の上半分が白くなっている。
   ・空気の入口(ねもと)が詰まってしまって、上半分は肺が機能していない。
   ・放射線治療の影響によるものか、癌の再発なのか、判断が難しい。

※左が今年の画像 右は昨秋

 

 日常生活には特に変化はありませんでした。背中(肩甲骨あたり)が痛いと1週間ほど言っていましたが、よくあることなので気にしませんでした。
 主治医によれは、肺への入口が塞がっているとのこと。専門的には「左上葉無気肺」といいます。イメージとしては、二つある風船のうち、上の風船が縮んでしまい、下の風船が引っ張られて大きくなっているように見えるのだそうです。

 癌の再発かどうか判断するために、2度目の「PET検査」を受けることになりました。肺癌の初期に転移を確認するために受けて以来、約1年ぶりです。

  ○1月29日(木)PET検査 (結果伝達 2月2日(月))
   <検査結果>
    ・肺の空気の入口に「活動性の細胞の塊(かたまり)がある」
     もともと、癌のあった場所。
     癌細胞が完全には消えずに残っていて、ぶり返している状態。
     腫瘍マーカーの数値も上がっており、局所再発と判断する。
    ・活動性の高い細胞が残っている状態だが、大きさは1年前ほどではない。
   <治療方針>
    ・これまでの検査で「EGFR(ドライバー変異遺伝子)」が

     確認されている。
    ・分子標的薬(EGFR-TKI)による治療が効果的。
    ・20年以上使われている薬(現在は第3世代の「タグリッソ(T790M)」)
   <心配される副作用>
    ・間質性肺炎  ・下痢 ・肝機能障害
    ・皮膚の湿疹(薬疹の病歴を担当医と共有) 
    ・心臓への影響 ⇒ 投薬開始の前に、現在の心臓の状況を確認する

 結果としては癌の再発です。転移ではありません。

上が肺癌発見時の画像 下が今回の画像

 

 薬での治療というと「抗がん剤」かと思いますが、遺伝子の形態から「分子標的薬」による投薬治療が効果的なのだそうです。「抗がん剤」ではありませんから、髪の毛が抜けたりする副作用はありません。ただ、間質性肺炎が最も心配されるので、咳や呼吸の様子には家族も気をつけてほしいとのことでした。
 そして、投薬治療を始める前に「心臓のエコー検査」「心電図検査」をして、薬の使用が可能(薬の使用に耐えられる)と判断されたことから、治療が始まりました。

 今日(2月14日)の段階で、特に体調の変化はありません。癌が再発している、といわれても生活上は穏やかな日常が続いており、人間の身体とは不思議なものだなぁ、と感じます。
 

 明後日(16日)には投薬開始後初めての主治医の診察があります。医大附属病院なので混み方は半端なく、長い待ち時間を覚悟です。薬を使い始めてまだ10日なので、大きな変化はないのかもしれませんが、腫瘍マーカーの数値や肺の画像の変化に注目して診察を受けてきます。