8月13日(火)福島市大波地区の夏祭り・納涼盆踊り「大波夏祭り2024」が盛大に開催された。今年は、「人手が足りない!スタッフとして働いてくれ!!」と近所の役員からオファーがあり、準備から片付けまで関わることになった。

 これまで、それなりに地域のことはやってきたが、お祭りや体育的な行事には距離を置いていた。周りからも「そういう人」と思われていたかもしれない。今回声がかかったのを良い機会として、準備(12日午後)・本番(13日)・片付け(14日午前)、そして反省会(31日)まで、しっかり関わろうと思ったのである。割り当ては「大波横町」と名付けられた屋台村の「とん汁」担当。キャップはベテランのKさんという女性、同級生のお兄さん・Yさんが一緒である。Kさんとは面識はないが、飛び込んでいってこそ、新しい人間関係も作れる、そんな思いであった。
 ところが、8月上旬に新型コロナ陽性!同じくスタッフとして関わっている妻(こちらはもう何年も前から)と共に、祭りの本番まで間に合うかどうか、カレンダーを睨みながらの毎日となった。幸い、祭りの当日には現在の指針による外出自粛期間を終えられそうでホッとしたのだが、接近する台風の影響を考慮して準備が1日前倒しとなり、これには参加できなかった。


 さて、本番8月13日、会場は旧大波小学校校庭。スタッフは朝8時集合。午後1時の開会まで準備、解散予定は夜10時という長丁場である。私は初めてなので、打ち合わせのあと、周りの動きを見ながらテント設営などをしていると、Yさんから、「おまえはこっちだ!仕込みするぞ!!」と、隣接する営農センターへ。Yさんと、「大波横町」を統括するSさんに聞きながら、せっせと大鍋2つのとん汁作りに取り組んだ。話は変わるが、60歳を超えても先輩から「おまえ!」呼ばわりで平気なのが田舎の良いところである。少々の年齢差は「ちゃん」「くん」が当たり前。男性同士で先輩を「さん」なんて呼ぶと、何を他人行儀な!みたいになる。Yさんは同級生のお兄さんだが、普段はYくん、である。
 とん汁作りの傍らでは、JA女性部の皆さんが手際よくキャベツを刻んでいる。こちらは焼きそばである。昼前には、それぞれ準備が完了。大鍋はプロパンガスやコンロ一式と共に軽トラの荷台に乗せて、2人で押さえながら運び、販売テントの裏に設置して準備完了。暑いので、豚汁が売れるのは夕方から、なのだそうだ。
 午後1時。実行委員長の「開会宣言」により夏祭りスタート。開会は缶ビール片手に「乾杯」と、これまた田舎である。バンド演奏、マジカルバルーンショー、総合司会を務めた「かねきよ勝則」さんのトークイベント、地区内神社太鼓保存会による太鼓披露、大ビンゴ大会、などなど、盛り沢山である。
 午後3時過ぎ、とん汁を最初に買いに来てくれたのは小学生2人。豚汁は1杯200円。フランクフルト1本100円、かき氷も100円。とても良心的な料金設定。70杯ほどを想定していたとん汁だが、夕方に向けてどんどん売れる。後半には具が少なくなり、100円に値引きして、用意していた器・100個がすべて無くなって「完売!」。猛暑の中でとん汁が売れるのか?と思っていたが、「汗かくとしょっぱいものがね!」とキャップのKさんは笑っていた。面識のなかったKさんだが、テントの中で話も弾み、ずっと前から知ってるような感じに。これも今回関わったからこそ、である。


 夜7時からは、「ひまわりイルミネーション」の点灯に続いて「大盆踊り大会」。どこにこれだけ人がいたのか、というほど人が集まり、浴衣姿の子ども達も大勢。沢山の笑顔に包まれ、8時からは打ち上げ花火。地域の住民や企業からの協賛を募って実施されているもので、打ち上げ場所が近く結構迫力があり、内容充実。そして、盆踊りの各種表彰などがあって、8時半には無事閉会。周辺では雷雨や夕立があったところも多かったのだが、奇跡的に雨は降らず、参加者もスタッフも満足の1日であった。


 ある程度片付けをして、スタッフの解散は夜9時半過ぎ。翌日の片付けにも参加して、初めて「スタッフ」として参加した夏祭りは終了。「1年に一度こういうのもイイネ」と妻とも話し、心地よい疲労感とともに、充実の2日間が終わった。(あとは反省会!であるが、台風の影響を考慮して1週間延期。ま、楽しみが伸びたと考えよう)