こんにちは!

加藤秀視です。


今日は被災地の話から少し離れて、俺の原点である青少年更生の話を書きたいと思います。


俺は今でこそ更生のプロとして周囲から評価され、231人の問題を抱えた親子と直接関わり、社会に返してきたわけだが、

元々悪だった俺が自分の過去を美化して、綺麗事を述べて少年更生の活動を始めたわけじゃなかった。


たまたま自分と同じ育ちの非行少年を持った親から相談を受け、カウンセリングや面談を繰り返すうちに本格的に少年更生を始めるようになった。

幼い頃から親父の暴力におびえ、物心つくころには施設で暮らし、気が付いたら暴走族に入り、悪事を働く毎日。

そんな経験からか、非行に走る少年少女の気持ちが痛いほどよく分かってしまう。


生まれつき悪い子どもなんていない。


語弊があるかも知れないが、元々子どもは何も悪くない。

親同士のケンカをやめさせる為に非行に走って自分に注目を集めようとしたり、自分の存在が認められないから悪さをしたり。

非行に走るのには必ず理由がある。


生きていく中でいろんな良くないものが混ざっていく中で濁っていってしまうだけなんだ。


更生とはありのままの姿に還ること。

純粋な姿に戻ること。


だから、その不純物を取り除いてやれば、必ずいい関係を気付けるはずなんだ。




俺が今まで関わりを持ってきた親子を数えれば軽く…

2,000人は越えると思う。

しかし、実際に変われたのは200人~300人。

割合にしてみるとたったの10%。


でも、俺が直接預かった非行少年に関しては、90%を越える確率で更生に成功してる。

この差は何かと言うと、結局、本人達に変わりたい、という意思があるかどうかだ。

実は少年更生は複雑で、子どもだけでは絶対に変わらない

非行少年の親も問題を抱えていることがほとんどなので、親にも変わってもらう必要がある。


だから親と子の両方が「変わりたい」という強い意志を持っているかどうかが分かれ目だ。

俺は今まで親からの相談を数多く受けてきたが、この条件を満たしている親子に関してはほぼ間違いなく社会復帰に成功してる。


もちろん、ケースとしては子どもの非行に悩む親からの相談が多いので、

最初は子どもも変わりたい、なんて思っていない場合が多いんだが、

俺が面談をする際には、「このまま人生を送っていくとどうなるか」を、実体験を元に明確にイメージさせる


暴走行為や犯罪、暴力におぼれた先に何が待っているか、少年院や刑務所を何度も出入りしたなれの果てがどうなるか、

そういった話を強く訴えかける。


そうやって、心から「変わりたい」と願う親子のみを預かってきた。

だからきっと、90%を越える確率で更生が成功してきたんだと思う。


俺の更生活動では、学びと実践を両輪で行なっていく。

刑務所や少年院のように詰め込み式の学びや、社会のように学びの機会がほぼない実践ではなく、

常に、質問によって自発的に気付きを生みながら、啓発し、仕事を通して実践し学んでいく。

これによって、私生活、人間関係、社会とのつながり、お金の使い方を変えていき、自立した生き方を身に付けていく。

変わらないことのデメリットと変わることのメリットを最大化してイメージさせる。

これが俺の更生のやり方だ。


だが、これは「変わりたい」と望まない親子にとってはただの迷惑な話。

筋力を付けたい人が厳しい筋トレや食事制限を受け入れられるように、

「変わりたい」と望む人だけが更生のプロセスを受け入れられる。


人はやっぱり変えられない。


本人たちが変わりたいと望まなければ変われないんだ。

だから、「変えてあげよう」なんて気持ちで関わっちゃ絶対にダメ。


被災地の活動に尽力している現在も…

こういったら更生の依頼が毎日のようにくる。


俺はこれからも依頼がある以上、少年更生を出来る限り続けていこうと思う。

それはやっぱり、これが俺の原点であり、社会に対して恩返しできることの1つだから。


誰も人の人生の責任は背負えない。


だからこそ、本当に心から変わりたい、と本気で願う親子と俺は関わっていきたいと思う。

そして、変わりたいと望む全ての親子を受け入れた以上…

責任を持って良い方向へ導いていきたいと思います。


いつも応援して下さる皆様、

本当にありがとうございます。


何卒、これからもよろしくお願い致します。


加藤秀視







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