「孤独を愉しむ」
「慎独」を楽しめるようにならないとね。
伊與田覺(いよたさとる)氏は著書、「人生を導く先哲の言葉/致知出版社」の中でこう述べている。
『「君子は、必ず其(そ)の獨(ひとり)を慎(つつし)むなり」
立派な人物というものは自分独りでいる時、つまり他人が見ていない時でも己をしっかりと律していくという意味です。
『大学』ではこの「慎獨(しんどく)」を非常に重視し、人物になるための一番の基本としています。』
誰も見ていない時、独りになったとき、どんなことをしているのか、どんな生き方をしているのか、ということ。
そこでその人の人間性がわかる。
人が遊び呆(ほう)けているとき、少しでも勉強しているのか。
ほんのちょっとの心がけの差が、十年、二十年と経ったとき大きな差となる。
学びの一番最強なものが読書。
読書するときは、テレビを見たり、ネットやメールを見たり、ゲームをしたりできない。
人との会話も、あらゆるものを遮断(しゃだん)して、独りで本を読む。
まさに、慎独だ。
読書は、孤独を愉(たの)しむ至福の時間。
孤独を愉しめる人でありたい。