”ハッ!という驚き” | コンフォートトランセゆいのブログ

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函館市の民間患者等搬送事業、介護・福祉タクシーのブログです。
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「ハッ!という驚き」

確かに「ハッ!」とする事が少なくなったかもしれない。





行徳哲男師が「驚愕(きょうがく)」という題でこんなことを書いている。

 

 

『「武蔵野」を書いた国木田独歩の短編小説に「牛肉と馬鈴薯」という作品がある。

 

その中で主人公が一番の願い事としていること、それは政治家になることでもない。

 

事業家になることでもなければ、哲学者になることでもない。

 

もしこの願いさえ叶えられるならば、他は何もいらないと言っているもの。

 

それは、どんなことにでも「ハッ!」と出来る人間になることである。』

 

 

 

子供の頃は誰もが、毎日の新しい出来事に驚き、知らないことに出会ってハッとした。

 

大人になるにつれ、「ハッ!」とすることが少なくなった。

 

現代は、情報も物もあふれ、この「ハッ!」とする心、すなわち驚愕(きょうがく)する心を失っている。

 

 

食事を共にするには、驚愕の無い人とは楽しくない。

 

何の感動も無い人との旅は虚しい。

 

それは、観劇や音楽や、美術や映画鑑賞でも同じ。

 

 

毎日の日常の中でも、ちょっとしたことに驚く人がパートナーや友達だったら、どんなにか楽しいことだろう。

 

いつまでも飽きることがない。

 

 

「ハッ!」とすること。

 

ドキドキすること。

 

感動すること。

 

ときめくこと。

 

子供のような「ときめき」を失った時、「ハッ!という驚き」もなくなる。