「消滅言語」
日本と日本語を守らないとね…
あらゆる予測の中で、人口の予測が一番外れないという。
現在の出生数の減少は、25年前にほぼ誤差なく予測されていた。
また、経済界有志や有識者らでつくる「人口戦略会議」は、人口減少問題に関し、2020年から2050年にかけて、全体の4割超にあたる744自治体が「消滅する可能性がある」とする分析結果を公表した。
2050年には日本の人口は1億400万人余りとなり、東京を除くすべての道府県で2020年より減少する見通しだ。
2050年までの30年間で人口減少率が最も大きいのは、秋田で42%、青森が39%、岩手と高知が35%となっている。
全体の2割にあたる11の県では30%以上減少するという。
日本語は日本人しか話さない。
今は世界で9位であったとしても、人口が減れば相対的に下がってくる。
また、明治時代は一時、漢字がなくなりかけた。
英語のアルファベットは26文字しかない。
富国強兵を進めていた時代、苦労して漢字を覚えるよりも、漢字をなくして他の勉強をしたほうがいい、という理由だ。
作家の志賀直哉は「フランス語を公用語にすべきだ」といい、初代文部大臣、森有礼(ありのり)は「英語を公用語にすべし」といった。
日本語は、漢字、ひらがな、カタカナの入り混じった言葉だ。
もし、これらをなくしていたら、日本の文化は著しく衰退しただろう。
同時に、人口減による日本語を使える人口も激減する。
人口消滅都市と消滅の危機にある言語。
「建設は死闘、崩壊は一瞬」
という言葉がある。
何代にもわたり営々としてつくりあげてきた日本語。
崩壊は一瞬だ。
我々は、これを次世代のために守っていく必要がある。