「活字の船」
しばらく乗って無いな…
『探偵小説作家の江戸川乱歩(らんぽ)はかつて「活字の船」といいました。
読書というのは活字という船に乗って大きな海に乗り出すことである、という意味です。
じっさい、文字だけを読んで「これは面白い」と思うのはやはりかなり高度な作業なのです。
絵であれば、見ればすぐわかりますが、文字はそうはいきません。
イメージは自分の頭のなかでつくらなければいけない。
自分の好きなように空想力の翼を広げることができます。
そういう意味でも読書は、活字という船に乗って異次元の世界にまで漕(こ)ぎ出ることなのです。』
読書というのは、孤独な作業だ。
独りで読み、考え、想像し、本の世界に浸りきる。
孤独でいても、それを楽しむことができるのを大人という。
まさに、読書こそ大人の楽しみの最たるものだ。
本の著者たちとつき合うため…
「活字の船」に乗り、読書という異次元の世界に漕ぎ出してみたい。