「これ覚えある?」とお嫁ちゃんに聞いたら、釧路まで搬送したお客様の腕時計と判明、返しに戻る事も出来ず、本日の午前中お借りした物品を返却しに搬送元の病院に行った時に、「遺留品でご本人さんの腕時計があり、返却するのに連絡したいんですが…」と看護師長さんに相談したら「連絡してみるからちょっとだけ時間を下さいね」との事で戻って来た。
その後、1時間後位に電話があり「娘さんに連絡が取れました」との事…
「あれ、確か19時くらいまで仕事で連絡取れないと言っていた様な…」
師長さん「娘さんに、携帯電話の番号を教えても良いですよと了承を得たのでお伝えしますね」ということで携帯電話の番号を教えてもらった。
「実は、直ぐに連絡が取れたのは昨日の夜にご本人さんが亡くなって、仕事を休んでいたみたいなのね、それでこれから忙しくなるだろうから、連絡するなら早い方が良いと思うよ」
ということで、折り返し教えてもらった携帯電話の番号に電話をかけて、娘さんと連絡が取れ遺留品の送付をしたい旨をお伝えして住所を確認。
つまり、遺留品だった腕時計はこの瞬間から遺品になってしまった為、一刻も早く返却したいと思い、近くの郵便局に駆け込みレターパックに住所を記入して、中に入れて封入時に合掌して送付した。
どうりで昨日の夜、頭痛がして早く寝たんだね…
色々あったのか、20年近く音信不通だった親子と一緒に約8時間の搬送後、1日でしたが最期の時間をゆっくりと過ごされた事と思います。
色々な人生ドラマも一緒に搬送するこの仕事、やっぱり好きなんだよね。