先日、代官山でのウエディング仕事。

少し早めに着いたので、まだだれも居ないラウンジで涼んでいたら、
ちょっと緊張した面持ちの初老の男性が入っていらした。
タキシード姿から、親族様かなと思う。

「本日は、おめでとうございます。」
と、私がご挨拶したら、

「やっと、迎えられました…。どうなる事かと大変でしたよ」

男性は新郎のお父様。
実は本来、3月12日にこの会場で挙式をご予定されていた。
(その日は、2組の挙式のお仕事がキャンセルになったっけなぁ…)

お父様は、緊張感とやっと実現する挙式に少し興奮状態で饒舌になってらした。

地震の後、新郎新婦にも連絡とれず、
しかも新婦のご実家は福島県。
翌日の挙式予定の時まで、7割の人に連絡ができなかったらしい。

一生に一度の親族があつまる幸せな大イベントのはずなのに…。

「本当にしかたないと思っていても、大変でしたよ。」
「やっと、迎えられる」

お父様の心境に気持ちが重なった。
「心をこめて、お祝いの演奏をいたしますね。」と頭を下げた。

私達に出来る事は、それしかない。
リアルな感動の瞬間を音で盛り上げる、完全に裏方としての音楽。
幸せの連動が素晴らしいから、ウエディング仕事は、自分まで幸せになれる。

3月12日にキャンセルになった、もう一組は、8月に予定されていた。
良かったぁ (*^^*)


写真は挙式会場のアンティーク調ラウンジ
photo:01