その日の夜、病院から電話があり嫌な予感。

電話は介護士さんからで、父がトイレに行こうとベットから降りる際に転倒し頭を打ったとの連絡でした。

大事には至らなかったようですが、

1人で動くには限界がある様子。


心配しながらも私たちも布団に入りました。

息子は私に抱きつき、遅くまでしくしくと泣いていました。

「じじちゃん死ぬの?」

と泣くので、その日はなかなか寝付けず夢と現実の間を行ったり来たり。

明日は月曜日だけど、息子は代休でお休みなので、面会時間にもう1度会ってから自宅に帰る予定。


翌朝、ゆっくり寝てしまい8時半頃起床しました。

起きて顔を洗っている時にまた病院から電話。様子がおかしいのですぐにきてほしいとのこと。

すぐに息子を起こし身支度を整えて病院に向かいました。


部屋に入ると昨日からさらに変わり果てた姿の父。

弱々しく言葉が声にならない状態。

しんどすぎて身の置き場がない様子であちこち引っ掻いた後があり、シーツにも血がついていました。

何か言いたげで起こして欲しいとジェスチャーするも、座らせると心臓に負担がかかり危険なので、起こしてあげられず。

これが最期の時になると思い、

後悔しないように、私の想いは言葉にして伝えました。娘の気持ちも代わりに伝えました。

すると、目からツーと涙を流す父。

何か伝えようと起き上がろうとしたところ、

そのまま心臓が止まってしまいました。

結局最期まで何が言いたかったのか、わかってあげられずごめんね…。


息子はずっと父の手を握っていました。

亡くなる瞬間を目にしながら、号泣していました。

母もこんなにあっけなく逝ってしまうとは思っていなかったようで、唖然として何も言葉をかけられなかった様子。


父の痛みをわかってあげられない母。

それに対して怒る父。

元からお互いに不満を持っていた2人なので、

最期の時もなんだかあっけないものでした。

お互い何か言いたいことはなかったのかな。

父の最期の言葉は母に向けた言葉であってほしいなと今となっては思います。


病院から連絡があり他の兄弟にもすぐに知らせましたが、あっという間に逝ってしまったのでみんな間に合いませんでした。


弱った姿を見られたくないからと最後の方はビデオ通話も嫌がっていた父。

なのでこっそり見つからないように父の様子を撮影して、兄弟にも見せました。

もっと色んな言葉をかけておけばと後悔が残っている様子。


昨日四十九日の法要でした。

やっぱり寂しいな。

会いたいな。

街で父に似た人を観ると涙が込み上げてきます。

亡くなる前はしょっちゅう夢に出てきていたのに、亡くなってからは1度も夢に出てきてくれません。

夢の中でいいから会いたいな。