どうもあちゃこです
８月２４日（土）～９月２日（月）まで
９泊１０日で行ってきました
世界柔道 東京大会の舞台裏のお話です
２０１０年世界柔道東京大会のふりかえりの続きです。
床に普通にバナナの皮が落ちてるぐらいに
ごみがあふれた練習会場。
ごみはゴミ箱へ捨ててください。
飲み残しはトイレに流してください。
ペットボトルは分けてください。
荷物は畳の外の置いてください
選手の呼び出し以外に
こんなことに対する対応までやりながら
いろんなことが頭をよぎります。
明らかな違反柔道衣
畳が傷むことにたいする認識のなさ
荷物が畳の上に散乱することで
十分な練習スペースが確保できなくなり
それはそれで文句を言ってくる現状…
そして立ちはだかる言語の壁…
母国語が英語の人たちばかりでもないし
英語がまったくわからない・話せない人もいる。
そして、こちらにすべての言語のスキルはない。
途方に暮れる想いで過ごしたことを今でも覚えています。
彼らは「ただ、知らないだけ」
彼らには「ただ、その習慣がないだけ」
実はこれ、トイレでも起きてたんです。
トイレに入って感じる異臭・・・
そして汚物入れの上に大量の使用後のトイレットペーパーが
山積みになっていることに発狂しかけました
これは、トイレットペーパーの紙質の問題で
便器に流すがあたり前の国と
便器に流さないのがあたり前の国があることを
知ったときは衝撃でした。
そして、初めてこんな張り紙を張りました
Please flush toilet paper in the toilet.
(トイレットペーパーは便器にながしてください)
こんな些細な当たり前と思ってるところから
ズレがあるんだね・・・
という衝撃は今でも忘れることができません。
日本に暮らしていて、日本だけの価値観で生きていると
全く持って理解できないことでしょう。
そしてそんな光景をみたら
「当たり前のことがなんでできないんだ！」
「こんなこともわからないのか！」
と怒りを覚えることもあるでしょう。
でも・・・
彼らは「ただ、知らないだけ」
彼らには「ただ、その習慣がないだけ」
相手の状態や状況を知ると見えてくるんです
本当にただ知らなかっただけだと。
ただ、そんな感覚がなかっただけだと。
「知ってもらう・やってもらう・できるようになってもらう」
ことをいかにこちらがやっていくか。
なんでそんな些細なところから？と思われるかもしれませんが
「そんなところから」すべては始まると思っています。
まずは「知る・伝える」というところから。
そして同時に、根本を探り
「どんな伝え方をしたら伝わるか」を考えトライすること。
２０１０年世界柔道では
頭にどれだけ汗をかいたかわかりませんｗ
（涙という形で何回も流しましたけどｗ）
とりあえず、できることをできる範囲でやるしかない。
泣きながらごみ拾いをしながら悪戦苦闘する姿を
選手たちは見てくれていました。
ある国の選手は
グレープフルーツを片手に近づいてきてくれ
まずは食べなよと優しくなだめてくれました。
ある国の選手は
僕たちにもできることがあったら言ってね
とごみを捨てにくるときに声をかけてくれました。
ある国の選手は
He is エロガッパ and おんなたらし.
とかゆーて、笑かしにきてくれました
（そんな日本語の単語どこで知ったんでしょうねｗ）
（ちなみに日本語はほとんど通じなかったｗ）
自分が何人であるかのまえに一人の人間。
人間と人間の付き合いなんだなと
心底感じた瞬間でした。
彼らは世界を戦うトップアスリート集団です。
「自分が得たい結果を得られるまであきらめない姿」
「自分の知りたいことを知るまであきらめない姿」
をたくさんみさせてもらいました。
あきらめちゃだめだよ。がんばりなよ。
海外の選手団にもあたたかく応援されてる感じがして
今度はあたたかい涙が流れました。
あの頃はずっと泣きっぱなしでしたね
感情がとても忙しかったですｗ
そして心がホッとしたら、余裕ができて
練習会場全体を見渡すことができました。
そしたら、いろんな面白い世界が
そこには繰り広げられていました
本当にここは様々な世界の価値観と文化が
いりまじる面白く学びがたくさんある環境であることに
気づくことができたのです。
その面白かった光景や気づいたことに関しては
また次回シェアします
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