七奈美のお墓は、
真夏の太陽に包まれてキラキラ輝いていました。
何方かがトルコキキョウの花をたくさん飾ってくださいました。
桶にその花を入れて、七奈美の名前が書いてあるところへ、 置きました。
ありがとうございました。
七奈美が元気だったら、この夏の暑さを喜んだことでしょう!
きっと毎日、元町プールに通って、
海に行って、
水族館のイルカに会いに行って、
まっくろに焼けていた事でしょう!
やっぱり、
バランスが崩れちゃったよ、七奈美!
お墓参りをしている、私達の周りを、揚羽蝶がくるり、くるり!
そして何処かへ飛んで行ってしまいました。
不思議に心が満たされました。
あれは、七奈美なのかしら。
ふいに泣きたくなりました。