キャシー中島オフィシャルブログ「キャシーマムのパワフル日記」Powered by Ameba-090922_0805~01.jpg
七奈美の病気のことは、家族と側にいるごくわずかのスタッフだけが、知っていました。
あの頃の私は、
毎日毎日、どうぞ今日は七奈美の調子が悪くありませんように、どうぞどこも痛くありませんようにと、祈りながら朝を迎えました。

今思えば、毎日泣きながら目が覚めていました。

髪が抜けはじめてからの七奈美は、家族以外には誰にもあいませんでした。
5月5日の私達の結婚記念日に、六本木のレストランに来てくれたのが最後でした。

それからは家に帰って来ても、スタッフ達は遠慮をしていましたので、誰にも会いませんでした。

あんなにワイワイとみんなで食事をしたり話をしたりするのが大好きだったのに、辛かったでしょう!


体重も減りました。
最初の抗がん剤治療と二回目までは、ほとんど変化はなかったのですが、
その後からは減りました。

49キロ代になった時、笑いながら憧れの40キロ台になったよ!と私にピースなんかしちゃって、強い子でした。

ずっと前、七奈美がモデルの仕事を始めた頃に、
マネージャーや先輩達に、モデルで50キロ代じゃ仕事が来ないよ、と言われ頑張ってダイエットをしたけど、40キロ台にはなりませんでした。七奈美はその時の事を思い出して、憧れのと言ったのでしょう。


大切な、大好きな人達に会わなかったのは、この癌を克服して、元気な自分に戻ってから、
会いたかったのでしょう。

七奈美が亡くなってから、みなさんに言われました。

七奈美に会いたかった、こんなにも早く別れが来るなら、
会わせて欲しかったと!

ごめんなさい!

信じていたのです。 七奈美が死んでしまうわけがないと!

それは七奈美も同じでした。

元気になって又、みんなに会えるって! 信じてました。


この人形は、水戸のしげるさんが作ってくれました。

私が少しでも寂しくないようにという、思いが入った人形です。

その気持ちが嬉しいです!

しげるさんは、七奈美が亡くなった時、自分が七奈美と武ちゃんのキルトを作ったからいけなかったんだ、と私に言いました。

そのキルトは七奈美と武ちゃんの結婚のお祝いに、しげるさんが作ってくれた、
ハワイの風景の中で、武ちゃんが七奈美にプロポーズをしている、素晴らしいキルトです。

〔いつか皆様にも見て頂きたいと思っています。〕

ハワイには昔から、人の形をカットすると、災いがおきると言われていたようです。


しげるさんは、その事をいったのでしょう、

でも、それはハワイアンキルトで、

アップリケキルトではないから、大丈夫ですよ。

それに、七奈美はこのキルトがすきでした。大好きでした。リコもいるしね。

頂いた時、嬉しそうに・・・・・・毎年結婚記念日に、このキルトの前で、乾杯するの・・・・・・
喧嘩したら、このキルトを見せて、この時の気持ちを忘れないようにするの・・・・・・なんて言っていました。

だから、しげぴー 大丈夫よ、心配しないでね。

これからも素敵な、しげるさんオリジナルねキルトをドンドン作ってね。

このキルト、アメリカのコンテストに出品しましょ!

たくさんの方々に見ていただきましょうね!

朝ごはんの後、片付けが終わって、
今、一人で七奈美を思う私です。