ラーガの音階とヴェーダの音律の意味の違い!
★ガーヤトリー・マントラは正しい音律で、唱えなくては
危険とされています。
正しい音律とは何でしょうか?
音律はメロディーではありません。所謂、声調、抑揚の決まりです。
正しい音律には、記述がありますが、
メロディーではないので、インド音楽の譜面ではありません。
インドでは、サティヤサイババのメロディーとは違う、
伝統的なバラモン(ブラフマン僧侶)の唱え方も一般的です。
そのメロディーは、その家柄によって違っており決まった
メロディーはありません。
音律が守られていれば正しい唱え方と認められます。
サティヤサイババは、集団で、バジャンを歌うことも大変良いこと
として推奨しています。サイババは若い頃は、バジャンの会を作り
自分で歌って指導しました。
ガーヤトリー・マントラも、サイババのメロディーとは
違うもので、バジャン形式のものが、数多く出回っています。
また、バジャン歌手アヌラーダ パウデルの
バジャン形式のガーヤトリー・マントラは、
インド、ネパール中の小学校の子供たちに歌われています。
バジャンですから、勿論、インド音楽の伴走入です。
インドでは、インド音楽のラーガ音階もターラ、リズムも神が、
音の姿を取ったものとされています。
◉ヴィシュヌ派では、ラーマヤナなどの聖典をすべて、
音律のみならずインド音楽のバジャン形式の歌で伝えています。
私のインド舞踊の師匠は、インド人間国宝で語り部の家元で、
ブラフマン僧侶階級ですから、私たちは、サンスクリット語の
経文を歌って踊ります。
また、ガーヤトリー女神のガーヤとは、歌を意味します。
ガーヤトリー女神は、日本では、
弁財天女とされる、智慧と音楽のサラスヴァティ女神様です。
ですから、ガーヤトリー女神に祈るのに
歌や音楽を否定するのは、可笑しな話です。
少し詳しく
⬇
↑は、サティヤサイババの歌うガーヤトリー・マントラです。
この動画はBGM付きです。BGMは禁止であるという記述は、
サイババ著作の書籍には見当たりません。
★BGMを禁止している人は、何を根拠に言っているのでしょうか?
サティアサイババは、
【ガーヤトリー・マントラは人類の宝だ!】と言いました。
マントラの朗唱には、
インド古典音楽のような譜面はありませんが、
マントラ専用の抑揚の表記があります。
これを上手に、音痴にならないように歌うためには、
伴奏として、インド古典楽器のタンプーラが使用されます。
つまり、
タンプーラの伴奏でマントラを唱えるのは
インドにおいて常識的で、普通のことです。
インド音楽家は、ガーヤトリーマントラが、何の音階で、なんのラーガで
唱えられているかが、わかりますので、それに合ったラーガなどで伴奏しますね。インド古典音楽のラーガ音階も、ラーガという神の音の姿です。
⬇は、BGMは、ほぼ無し。
また、
サティヤサイババの歌う、ガーヤトリー・マントラが、
間違えなく正しい唱え方です。
しかし、
サティヤサイババが、教える以前は、
伝統的なヴェーダの朗唱法で歌われていました。
現在でも多くのブラフマン(僧侶階級)の方は、
この歌い方を継承しています。
★注意点としては、韻律を崩してはいけないと言うことです。
韻律とは、
詩の音韻上の形式。子音・母音などの排列のしかた、
また、音数で表された形式のことです。
韻文の音声上の形式にいう語。音声の長短、アクセントの高低・強弱や、子音、母音などによる調子を規則正しく繰り返して、音楽的な諧調を与えるもの。また、和歌、俳句のように音数の形式で表わすもの。
一般的に、正確なリズム表記や、音階表記がある訳では無い。
▼誤解があるようですが、
特定のメロディーを指しているわけではありません。
先程のブラフマンの僧侶階級の家系に継承されている、
メロディーも、その人や、家族によって、異なっており、
同じメロディーを歌っているわけではありません。
★インド古典音楽のラーガ旋律とターラ、リズムは、
西洋音楽とは全く異なる形で発達しており、
精緻な音楽理論を持っています。
もし、ガーヤトリーマントラに
旋律やリズムが、決まっているなら、正確な表記が可能です。
私もインド古典舞踊&音楽の専門家ですですから良くわかります。
ガーヤトリー・マントラに関して、古代より伝わる
そういったインド音楽の譜面はありません。
あるのは、下の画像のような4つの声調の指定の譜面です。
ヴェーダの朗唱は、インド古典音楽のラーガ旋律と
ターラリズム理論が、確立されるよりもズット昔からあるものであり、
もっと原始的な音の指定しかありません。
ヴェーダ朗唱の音階(スワラ)は、以下のようになります。
★これらは声調であり、
インド音楽の S R G M P D N S の音階の指定はありません。
ヴェーダの聖歌は 4 つの声調【スワラ】を使用します 。
ウダッタउदात्त (中音)、
アヌダータअनुदात्त (低音)、
スヴァリタस्वरित (高音)、
ディアガ スヴァリタ दीर् घस्वरित(高音を伸ばした音)。
これらは通常、直感的なスヴァラマークで表記されています。
中音は、無し。
低音の場合は下線。
高音の場合は文字の上の小さな垂直線。
高音を伸ばした音の場合は2本の垂直線です。
したがって、
理論的には、4 つの声調【スワラ】を守れば、
ラーガの音階 (スワラ)は、自由に選択が可能です。
これが、ヴェーダの音階の表記です。下の動画から、お借りしました。
例えば、
インドのバジャン(神への讃歌)の歌手、
アヌラーダパウデルのメロディーは、
サイババのメロディーとは違います。
しかし、
これは、サイババの生前から、
インドやネパールで広く流布されているものですが、
インドやネパールの多くの小学校などでも、皆で歌っています。
★また、サティヤサイババは、皆でバジャンを歌うことも、
皆で、ガーヤトリー・マントラをお唱えすることも推奨されています!
↑この動画は、バジャン形式?で歌っている、ガーヤトリーマントラ
ですので、バリバリの伴奏、入です。
★ガーヤトリー女神のガーヤとは、歌の意味です。
このマントラを歌うものを守護する女神です。
歌といえば、必ず伴奏がありますね。
インド音楽は、神々の、音楽を地上に降ろしたものです。
また、ガーヤトリー女神は、
智慧と音楽の女神、サラスヴァティ女神→弁財天でもあります。
これは、サティヤサイババのガーヤトリー・マントラの書籍に
ハッキリと記述があります。
ガーヤトリー女神を拝んで、
音楽を否定するのは、本末転倒のような気がします。
我々の、インド古典舞踊カタックを伝えている、
ヒンドゥー教の語り部【カタカ】の家系の伝承でも、
神は、音楽で世界を創造したと言われています。
それが、音の姿をを取ったブラフマン創造神の
神妃のガーヤトリー女神です。
ヒンドゥー教の語り部【カタカ】の家系は、
ヴィシュヌ派であり、
殆どの神話のサンスクリット語のマントラの
歌と音楽で伝えています。また、それが発展したものが
現代のインド古典音楽です。
数年前に、
私が、インド古典舞踊の為の楽曲として、
ガーヤトリー・マントラの曲を制作ていた、
ある日、ガーヤトリー女神の声が、
ハッキリ聞こえてきました。
内容についてはここには書きませんが、、。
妄想と言う人もいるかも知れませんが、
私にとっては、
本物のガーヤトリー女神からのメッセージでした。
下の楽曲は、サティアサイババの音階で制作したガーヤトリーマントラの
アルバム中のものです。これは私のインド古典舞踊カタックのクラスで、
全身全霊での祈りの舞として教ています。