宇宙意識と個人の悟りの明確な違いについて

凡夫人間の自己意識変革では、
外の世界は変えられません!

そう言う意味では、

『あなたの心が宇宙のすべてをつくる』

と言う
今のスピリチュアル主流のワンネス思想は、
間違っています。

『心が宇宙のすべてを作る』

であればOKかもしれません。

人間個我の変革では、大宇宙の背後にある
大宇宙の根源意識によって、
作られる我々の現実は
変わりません。

コブラの神智学も
ヨーガのサーンキャも、これについて非常に曖昧です

仏教は、基本的に宇宙意識、宇宙創生については
形而上の事象として基本的に論じません。

ブラフマンはアートマンに等しいと言いますが
この2つには明らかな違いがあります。

その証拠に ★自称 解脱者でも自分や、
他人の病気や老い
には 凡夫同様 全く無力です。

それに対して宇宙意識の化身、神の化身は、
それに対して支配力を持ちます。





有名なヨーガの師匠スワミシヴァナンダのアシュラムを
神の化身サティヤサイババが訪れたとき、ー
その頃既にヨーガ大師匠になっていたスワミシヴァナンダは、
殆ど、人に頭を下げることはなかったのですが、
戸口に立ったサイババを見つけると
自分から駆け寄ってひれ伏して
サイババの足を拝んだ。
と言う話が伝わっています。

昨今のワンネスは、素晴らしいですが、
一歩間違えると自分が一番偉い者と成り
家族、友人、同胞、をおろそかにすることを
正当化する危険性を孕んでいます。

サイババが理解できている
スワミシヴァナンダは、やはり、偉大なグルと言えるとおもいます。

サティヤサイババは、
人間が瞑想の努力によって到達できる境地と
神の化身では、全くレべルが違う、比べ物にならない
と言っています。

そして、一生を通して、信者達の切実な苦しみに答える数々の
奇跡を実践して彼らを救いました。

ブラフマン = 大宇宙根源意識、
アートマン = 個我または真我、とは古来より言葉が違うのだから、
意味が違います。

仮に最高のサマディーで
アートマンを実現できても、それは、神の子としての
自覚を得たに過ぎません。

子供には、まだ、大人=御祖神のキャパは無いのです。

神智学の図によると、
宇宙マナスから、人の魂が生まれることになりますが、

神智学の図では、
何処からが、宇宙意識で、
何処からか個人意識かの表示が正確ではない上、
非常に重要な宇宙意識の神格が抜け落ちています。

個人の悟りを実現したからと言っても、
それは、その人のモナドの存在階層に依存した悟りにすぎず、

宇宙意識=ブラフマンの意識には程遠いのです。






★祈りの意義

✦自力の瞑想で、宇宙根源意識に到達するのは
 非常に難しいかもしれません。

しかし
正しく清らかな祈りは、
地球を身体とする神様や女神さま、
宇宙を身体とする神様や女神、
宇宙の根源的意識としてのパラブラフマンに
届くはずです。

これらの神々には、文化、宗教の分だけ無限の名前があります。

それが、政治や宗教と関係のない
本当の祈りの意義です。