モナドとは?

スピリチュアル関連で良くみかける用語だが、
元々は、ライプニッツと言う17世紀の西洋の哲学者の説。

その1

複合体をつくる単純な実体で、ここでいう単純とは部分がないということである。

モナドは自然における真のアトム(=不可分なるもの)であり、これが宇宙における真の存在者である。

したがってモナドは単純実体ではあるが、同時にモナドは表象perceptionと欲求appetiteとを有するが故に、モナドは自発的に世界全体を自己の内部に映し出し世界全体を認識するとともに、その内部に多様性と変化とを認めることが可能となる。

そしてこの内的差異によって、あるモナドは他の全てのモナドから区別される。

モナドには「窓はない」ので他のモナドから影響を蒙ることはないが、神が創造において設けておいた「予定調和」によって他のモナドと調和的な仕方で自己の表象を展開する、

すなわち意志に応じて身体を動かすといった働きができるのである。要するに、モナドとは魂に類比的に捉えられる存在者なのである。

その2

ライプニッツは、現実に存在するものの構成要素を分析していくと、それ以上分割できない、延長を (ひろがりも形も) 持たない実体に到達すると考えた 。

これがモナドである。ライプニッツによれば、モナドは構成されたものではなく、部分を持たない、厳密に単純 (単一) な実体であるが 、にもかかわらず属性として状態を持つ。

属性を持たなければすべてのモナドは区別できず、複数のモナドがあるとはいえなくなるからである (不可識別者同一)。

どのモナドも、他の全てのモナドと互いに必ず異なっており (第9節)、またモナドは変化する (第10節)。

このとき、或る状態から別の状態への変化の傾向性を欲求という (第15節)。

この「状態」は他のすべてのモナドの状態を反映する。すなわち、究極的には無数のモナドから、そしてただそれだけからなる現実世界全体の状態(ということはすべてのモナドの状態)に、個別のモナドの「状態」は対応する。これがモナドの持つ「表象・知覚」能力である(モナドは鏡である)。

しかし、モナドは部分を持たない厳密に単純な実体であるから、複合的なもの同士が関係するような意味で「関係」することはできない (第7節) (モナドには窓がない)。

厳密に相互に独立している。

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❮それ以上分割できない、延長を (ひろがりも形も) 持たない実体に到達すると考えた 。❯

とすると、クオークとか、素粒子のような
最小の物質の単位。
光子みたいな気がする。

すると、これは、根本原質のプラクリティーと
見なすべきで、あるが、
神智学では、これを『真我』とよぶ。

そういう意味で神智学は、仏教的ではある。
モナドは、無常なる現象世界を作り出すための
最小単位であり、その本質は光子である。

物質の在り方をそれ以上分解できないところまで遡った
ところに出現するこのよの本性をモナドというなら、
モナドは、『空』としての現象世界の根元的在り方といえる。

しかし、

❮モナドは自発的に世界全体を自己の内部に映し出し世界全体を認識するとともに、その内部に多様性と変化とを認めることが可能となる。❯

プルシャが、その光で、現象世界を、プラクリティーが作ったプルシャ自身の身体内部に写し出して認識している。のと似ている。

❮そしてこの内的差異によって、あるモナドは他の全てのモナドから区別される。❯

プルシャは、その進化段階により、存在階層が違う。

属性を持たなければすべてのモナドは区別できず、複数のモナドがあるとはいえなくなるからである (不可識別者同一)❯

★これは、
❮モナドが、我執=アハンカーラとは別に、
 意識の段階で個別化されている。❯と言うことといえる。

▼と言うわけで、モナドは、プルシャのようでもある。

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実際は、プルシャとプラクリティーは、表裏一体であり
サーンキャ哲学の言うように、それぞれが、
独立しては、存在しない。

その意味で、モナドは、これを上手く説明している。

★無常なる永遠の自性をはなれて、
 永遠不滅の自己はない。

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サーンキャ哲学においては、
仏教の『空性』は、プラクリティー自性の本性であり、
仏陀の言葉通り
『それは、アートマンではない。』のである。

また、サーンキャ哲学においては、
『自性を悟っても、解脱できない。』といわれる。
つまり、
『空性』を悟っても解脱できない。といわれている。

サーンキャ哲学では、
プラクリティーと対になって、考えられる
アートマン=自己という根本原理があるが、

普通は、このアートマンを『神我=真我』とする。

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自性は、階層を展開する。

★物質の世界

★精神世界(心の世界)

★その両方の無常の世界

★モナドとしての根元的世界=『空性の世界』
 つまり、プラジニャーパラミータの世界。

★モナド=物質の原理を産み出す精神原理
 つまり、創造の神ブラフマンの世界。
 神智学の
 永遠不滅の至高の一者、無極聖母

自己=アートマンは、観察者として
自性=プラクリティーに干渉する。

干渉の状態により、アートマンの存在階層が
ことなり、それによって、
悟りに段階が生じる。

アラカンと、菩薩と、如来の悟りの境地がことなる
のは、その為であるといわれる。

知ってた!?

ヨーガは、仏教からみると『外道』。

サーンキャでは、『自性=空』を悟っても
解脱できないという。

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