アインの手術は滞りなく終了しました。
ご心配かけました、そして応援ありがとう。
コメントも一杯ありがとう。
一杯書きたいことはあるんですけれど、
興奮冷めやらぬ前にちょっと書き上げたいことがございまして
興味ないかもしんないから、読み流して頂いても可でございます。
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これは何か分かります?
知ってる人は知ってる「鉗子立て」
鉗子立ての中は「清潔」
外は「不潔」
清潔な鉗子を鉗子立てに入れるとき
外側に当たったら「不潔」になるから、もう鉗子立てには入れちゃダメなの。
他の「清潔」な鉗子が汚染されるから。
この清潔不潔の概念は
ジョセフ・リスター博士が唱えたこと。
ず~っとず~っとまえ、外科手術をして成功してもその90%は感染症(敗血症)で亡くなっていた時代に
「消毒」を見つけ、 今では当たり前の手術着を滅菌することなどの必要性を知らしめた
パイオニアのドクターでございます。
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目に見えてるわけじゃない ばい菌。
これがどんだけよろしくないのか
そしてこれをやっつけるためにはどんだけの労力お金が必要なのか。
「清潔」を突き詰めていけば 医療器具はディスポ(ディスポーサブルのこと)に行きつく。
そ、使い捨てね。
健康診断の血液採取でお目にかかる注射器の針も使い捨て。
感染が怖いから。
ただ、消毒滅菌をきちんとやると時間もコストもかかる。
でも、当たり前のこと。
そして、ディスポを処分するのも家庭ごみに入れてはいかんのです。
罰則もきちんとあるし。
今回、動物病院で「当たり前のことを普通にやってる」のを見てきて、
心から感動したよ。
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手術器具の消毒滅菌はオートクレーブってので高温&高圧をかけて菌を死滅させるんだけど
そのあと「清潔」をキープするためには
こんな袋に入れてオートクレーブにかけなきゃなんないの。
そんで、この袋のまま保存するの。
これね、ちっこいのでも10円
でかいのだと100円以上。
一般開業医(人間用)でもここまで徹底してる病院そうそうないとおもう。
看護士さんたちの手元見てたら分かる。
「清潔」「不潔」の概念がどの程度か。
ワッテ(カット綿)を手づかみで渡してくるようなところは、、、(笑)
せめて、ピンセット使おうよ。ってね。
今回、手術を全部見せてもらった。
患部を見えるポジションでの観覧ではなかったけど、
手術に対する真摯な対応には感動した。
その一つ。
このオートクレーブにかけた器具をだすとき
この中の器具に手が触れないようにして出してたのよ。
そして、これまたオートクレーブにかけたであろう手術用布がかかった台の上に落とすの。
そしてその器具を触るのは、
手洗いして滅菌手袋付けたドクター&スタッフさん(スンマセン、ドクターか看護士さんか分かんなかった)
一連の流れをみてて「きちんとしてる」のが見えて取れた。
動物看護士という資格は国家試験ではない。
色んな団体が独自のカリキュラムを作って認定している資格なの。
医療業界においては、セミプロ。
勘違いしてほしくないんだけど、それをどうのこうの言いたいんじゃないの。
人間界の看護士は4年間勉強すんのね、看護実習もすんの。
だから、差があって当たり前のこと。
なのに、今日見てきた手術はプロのお仕事だった。
器具の扱いがプロだった。
これは、院長が徹底的に教育したんじゃなかろうか。
同業者が見たら、、、、嫌がるだろうなと思うよ。
あそこの病院はこんなことしてた、それが当たり前じゃないの??って。
言われると、困るでしょ「ちゃんと当たり前のことが出来てない病院」からみたら。
執刀する前の風景。
滅菌手袋付けてるのは院長とその向かい側に立ってらっしゃる方の2名。
このふたりは、徹底して滅菌されてるもの以外触らなかった。
無影灯(手術台の上の明かり)も、一度も触らなかった。
他の看護士さんがちょろちょろ動いて調整してた。
これをパフォーマンスとしてやってるのなら、メッキはがれるやろうと
嫌らしい気持ちでずっと見てた。
結果
メッキははがれることなく、「賞賛」に変わった。
素敵な病院に巡り合ったよ。
ここはどこか知りたい??
日曜日、他の写真も盛りだくさんでお知らせするね。