若い頃、人間は30歳になると演歌が好きになると思っていました。

 

若い頃想像していた人生後半の世界。

 

だいたい予想通りだけど、全然そうじゃないこともある。

 

演歌の思い込みがそのひとつの例で、どうやらひとは年齢に関係なく、聴きなれたジャンルの音楽を生涯愛でるものなのかもしれません。

 

私はアメリカ、イギリスの音楽をよく聴いていたのでいまでもBilly Joel、

Oasis、Beatlesが好きです。日本の音楽だと、オフコース、Boowy、小室ファミリーを永遠に愛し続けると思います。

 

今日、バルセロナのサグラダファミリアの工事がついに終わるという記事を見つけて驚きました。

 

英語の練習をなさりたい方はぜひこちらをどうぞ。ビデオ解説付きで分かりやすいと思います。

 

After more than 140 years, Barcelona’s Sagrada Família sets completion date | Stuff

 

スペイン旅行でサグラダファミリアを訪問したのは2003年。気がつけばあれから20年ですって。その時には完成まであと数百年かかると言われていたので、まさか、自分が完成の瞬間に立ち会えるとは思っていませんでした。立ち会うと言っても、バルセロナには行きませんよ。ただ、ネットニュースでひっそり一人で祝杯を挙げるくらいのささやかなものです。

 

完成の瞬間に立ち会える。長生きって素敵だと思います。

 

技術の進歩によって工事の期間が大幅削減されたそうです。

 

技術の進歩って素晴らしい。

 

若い頃、明治~大正~昭和と三つの年号を生きている人を「年寄りだなぁ」と思っていたけれど、気がつけば自分も昭和~平成~令和と生きて「年寄りだなぁ」と思われる立場にまわりました。

 

自分でも、年寄りになったなぁ、と思います。

 

若い人がやろうとしていることを見ていて、ああ、多分この人は、ここで失敗するだろうなと予測するとすると、大体その通りの展開になります。

 

むかし、自分が悩んで答えを見つけ出した、まさに同じことで若い人が悩んでおられます。

 

こんな時、余計な口を挟まないことが重要だという事も知っています。自分自身が失敗して問題を克服することは生きる喜びですから。でなければ、人類全員が子供のうちに先人の知恵が書かれている本を読んでその通りに実行して、それぞれの人生を効率よく幸せに過ごしているはずです。

 

最近、わたしは世の中は現役で納税している世代と、次の納税者世代を中心に動くのが健康な姿だと思うようになってきています。

 

若いときには上の世代に遠慮して言えなかったけれど、もう自分自身が若くないので怖くなくなりました。

 

サグラダファミリアのような出来事を経験すると、もっと長く生きて、珍しい経験をしたいと率直に感じてしまいます。同時に、次に続く世代を支えて、輝かせるために余計な口を挟まない努力をすることを人生の後半のモットーにしようかな~、と、ぼんやり考えています。余計な口を挟まないことはおしゃべり、長話をこよなく愛する私にとっては難しいことです。

 

世の中全ての昭和世代がそうすれば、世の中はもっと良くなると思ます。だって、年長者の長い昔話や愚痴が助けになった経験が自分自身にはありませんから。助けが必要な時には、良いアドバイスをくれそうな人や専門家にこちらから相談していました。そのほうが助けになりました。このブログを読んでいるかたも、大体同じではないでしょうか。

 

次に続く世代に、思いっきり失敗させてあげられる失敗を責め過ぎないおおらかな世の中を作ることもこれからの時代をより良くするために必要だと思います。話が全くそれてしまいますが、そのためには、世の中の主要部に、日本の場合は企業、行政の中心部に時代遅れの昭和中盤世代が居座っていてはダメな気がしています。陰からそっとお金だけ出して、口も手も出さない。それがもっとも企業、国のためになると思います。

 

若い頃は年長者を一番大切にするのが良い世の中だと思っていましたが、最近はちょっと違うかもと思い始めています。年長者世代は三番目に大切にされるのがちょうどよいのではないでしょうか。

 

 

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