こんばんは、岡山のプロ家庭教師のハッピーです。

前回の続きです。

脳は二層構造になっているという話の途中でした。

付け足しをもう少しします。

学んだ事は
まず第一層に入って
次に第二層に入るという順番に
ついて補足します。

実はこの第一層と第二層の間には
フィルターがあります。

しかも感情によって目がクリーンになったり
詰まったりするフィルターです。

得意な科目を勉強していたり
好きな先生に教わっているときは
フィルターの目はとてもクリーンなので
復習を続けたり使いこなす演習等を通じて
あっという間に第二層に入り込みます。

やる気が出ていたり
切羽詰って必死になっていたり
いわゆる精神的に
ノっている状態の時も同じです。

ところが嫌いな科目であったり
学校で何か嫌な出来事があって、そのことが
気になっていたりすると
そのフィルターが目詰まりしてしまうので
第二層にすんなり入っていきません。

この状態で勉強しても効率が悪いですよね。

効率の良い勉強はこういう点も
考慮しないといけません。

僕がよく取り上げる和田秀樹さんは
受験勉強の専門家ですが
本業は心理学の医師です。

和田さんの、どの本かは忘れましたが
心理学関係の本のどこかに

東大に進むような
いわゆる頭の良い人というのは
メタ認知力という能力が高いという事が
書かれていました。

メタ認知力とは自分が分からない事を
認識する能力らしいです。

何が分かっていないのかを
分かる力です。

これは僕がいうところの第二層に入っているか
どうかを認識する能力のような気がします。

つまり、凡人は第一層で理解できたレベルで
分かったと思うのに対して

一般的に頭が良いといわれる人は
第二層に入るまでは分かったと考えないのでは
ないかと思います。

つまり出来たと思うラインの設定が違うので
勉強量も多くなりますし
完成度が高くなります。

幼い頃から第二層を使いこなしているので
覚えた事を忘れにくいし

既に第二層に入っている知識を元に
第一層を動かしているので

トータルで高い能力を発揮するという
感じです。

結構、自分では勉強して出来るように
なったつもりでいても、いざテストを
してみるとパニックになって
思ったほど出来なかったという経験は
ありませんか?

これは第一層レベルにしか入っていないのに
勉強をやめてしまっているからです。

そのときの
出来るようになったという感覚は
実は間違っていて
まだ出来るという段階に至っていないのです。

だから第二層に入れる事を意識して
勉強して下さい。

第二層に入っているかどうかを
試す方法があります。

どんなときに誰に聞かれても
即座に順序良く説明できるなら
間違いなく第二層に入っています。

仮想の相手に説明してみて下さい。

例えば英文法なら

仮定法って何ですか?
どんなときに使いますか?
よくやる間違いは何ですか?
それを間違えるのは
何を理解出来てないからですか?

こんな感じで質問を作って
それに対する説明を声に出して
してみて下さい。

定期的にやって下さい。
いつでも出来ないといけないのです。

前は出来たのになあ、という状態は
まだ第二層に入っていませんよ。



分かるというのは
奥が深いですね。

次回に続きます。