「塾に一切行かなくても成績が伸びる生徒の本質」についていつもと違う視点でお話したいと思います。

 

あなたの周りにも1人はいたと思います。

 

「学校の勉強だけでなんでそんなに成績が良いの?」「地頭が良いんだろうなぁ」「天才肌やん!」

 

そういった人たちにこんな感情を持ったことがあるのではないでしょうか。

 

今回は、学校の授業での勉強効率を上げる方法とか、地頭を良くする方法などそのようなテクニックの話ではありません。

 

もっと本質的なことです。最も大切な考え方だと思っています。

 

これは学校の勉強に限ったことではなくすべての人に当てはまる人間の本質だと思っていますし、至る所で耳にします。

 

そのキーワードは、「人が本当に力を発揮する時の根源は”他人のため”を思った時」だということです。

 

一度は聞いたことがある人もあるかもしれませんが、これは思っている以上に大切な考え方だということをお伝えしたいです。

 

 

 

 

この考え方はどういうことかというと、ある女子生徒の実際の話を例に取ってみます。

 

彼女は家庭が貧しく、片親で育ってきました。

 

もちろん塾には行くことができず、学校の授業を受けるので精一杯でした。

 

しかしその生徒の成績は常に学年1位で、高校三年間は常にトップでした。

 

私は、いったいなぜ学校の勉強だけで学年トップが取れるのかを聞いたことがあります。

 

彼女は即答して、「将来お母さんに楽をさせたいから頑張って勉強してる」と言っていました。

 

そして、自分がお母さんに色々なことを教えたいとも言っていました。

 

つまりこれが、人のためなら思っている以上に頑張れるということです。

 

誰よりも学校の授業を真剣に受けるようになりますし、誰よりも勉強方法に対しても考えるようになります。

 

 

なぜ他人軸で考える必要があるのか?自分軸で頑張っても良いじゃないか!

 

自分のために頑張る時には、

 ”ちょっとなら休んでもいいや” ”明日からやろ”

と自分にどうしても甘くなってしまいがちです。

 

「俺は自分のために努力し続けるんだ!!」という人がいてももちろん良いと思います。自分のために頑張れることも非常に素晴らしいことですし、誰でもできるわけではありません。

 

ただ大切なことは ”努力し続けられるか” ということです。

 

一瞬成績が良くなった、一瞬頑張ったというのはあまり意味のないことです。もしかしたらそれに満足して継続を辞めてしまうかもしれません。

 

自分軸での頑張りはこれが起こりがちです。

なぜかというと、人間は自分の行動を都合の良いように正当化するようにできているからです。

 

すべてのベクトルが自分に向いてしまっている段階では非常に辛いこともありますし、短期的な成功しかできない場合が多いです。

 

ここでほんの少しだけでも考えを変えるかどうかです。

少しでもベクトルを他人に向けてみるだけで、考え方が変わり自分のエネルギーへと変換されるでしょう。

 

自分の親を想像してみてください。

 

親はどんな日もお弁当を作ってくれますし、仕事も毎日頑張っています。そしてその中でしっかりと教育してくれます。

 

きっと親が親自身のためという考えならこんなに頑張っていません。

 

それは自分の子ども、家庭のためという大きなエネルギーがあるからです。

 

 

皆さんも想像してみてください。

 

・約束を誓った友人

・大切に育ててくれた親やおじいちゃん、おばあちゃん

・今まで迷惑をかけた担任の先生

 

誰であろうと構いません。あなたの近くにそういった方はいないでしょうか。

 

ちょっとでも矢印を相手に向けてみてください。

 

今自分がやるべきことが自ずと変わってくると思います。

 

今回は学校の勉強という視点でお話しましたが、大人でもだれでもこの考えは必要だと考えています。

 

自分の行いが上手くいった時に誰が一番喜ぶのか、幸せなのかを想像してみてください。

 

考え方を少し変えるだけで行動は大きく変わっていくでしょう。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。