荒唐無稽(こうとうむけい)な話? | 家庭菜園を応援する農業おやじのブログ~家庭菜園・園芸用野菜の種のことなら市川種苗店

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日本産の種子をください!外国産の種子は遺伝子組み換えなんでしょ?

種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店

一昨日から二晩連続のフジテレビドラマ「女信長」観ました。実在の人物を登場人物とし要所の史実はちゃんと押さえながら、「もし信長が女だったらこのような筋書きもあり得ますね?」という実に荒唐無稽なドラマでした。原作は読んでません。わが家では評価が真っ二つに分かれた不思議なドラマでした。
天海祐希の信長は敦盛の舞は良かったけど??でしたね。 一方、内野聖陽の明智光秀は良かったです、実に。

スミマセン、女信長ではなく、「荒唐無稽」でひらめいたので今日は遺伝子組み換えや再度TPPをテーマにしたいと思います。

遺伝子組み換え作物(生物)の定義については、ネットで調べれば詳しい解説があるのでそちらをご覧頂ければ分かります。 問題なのは、種子表示にどうしても国産と書いてなきゃダメだとおっしゃるお客様がとても多い・・・という事実が現に存在するということです。

多分、外国産→遺伝子組み換えや農薬→危険というイメージが強いのだと思います。
しかし、あくまでイメージであって、外国産種子だから、短絡的に危険だということは全くありませんのでご安心をと言いたくて書き始めました。
実はホントに怖いのはイメージ的な怖さなどではなく、一粒でも遺伝子組み換え種子が日本に持ち込まれるとあっという間に拡散してしまう危険性なのです。 そして、さらに怖いのはTPPを強力に推進しようとするアメリカの隠された意図なのです!


●ちなみに店内の種子の生産地を調べてみました。
とうもろこしは100%アメリカ産でした。インゲン豆もアメリカ産が多いですね。モロッコインゲンなど一部北海道産もあります。エダマメは100%北海道産でした。
ナスは地方品種は国産が多いですね。胡瓜は種類が多いので全てではありませんが、中国産が多いですね。スイカやウリはほとんどが国産。ホウレンソウはヨーロッパ、ニンジンはチリなど南米が多いですね。大根や蕪には韓国産のものが結構多いです。
つまり、国産種子だけでは日本の野菜栽培の需要は到底満たせないのが現実です。中国産が嫌われるのは事実ですが、採種量が少ない物はどうしても中国産にならざるを得ないという事情があるようです。しかし最近の日中関係を考えると将来はどうなるか分かりませんね。
中韓は別として、外国で採種すれば梅雨がないので高品質の種子がとれる場合もあります。また天候に左右されやすいので危険分散の意味もあり得ます。 一概にコストだけの理由ではないのです。

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店内の1L袋をピックアップしてみましたが、産地は様々です。

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インゲンはアメリカ産でした。


現在、遺伝子組み換えで問題になる穀物や野菜は実質3種類だけです。
(ジャガイモとか綿とかいろいろ実在しているようですが、)大豆、とうもろこし、なたね、です。そして、原則的に日本で作られている穀物や野菜で遺伝子組み換えの品種はありません。そして、日本の民族系?種苗会社は遺伝子組み換えで育種も行なっていません。
そして、もし、輸入穀物や野菜で遺伝子組み換え作物であるならばそれを明確に表示しない限り流通させることは出来ない規則になっています。 日本やヨーロッパでは当然、遺伝子組み換え作物自体嫌われていますので、そのような表示があっても全く売れません・・・・と言うのが現状です。


遺伝子組み換え作物のホントの危険性について
遺伝子組み換え作物の危険性は遺伝子組み換え種子で出来た野菜や穀物に毒性があることではありません。
つまり、たとえそれらを食べたとしても、消化分解され、分子レベルで体内に吸収されても毒性が発揮されたり、アトピーがひどくなったり、癌が発生したりと言うことでは(文献によると、)無いみたいです。
実際、遺伝子組み換え生物で出来た医薬品は広く流通しており、有機物としての危険性は今の所指摘されていませんし、話題となることもないようです。

問題はこれらの遺伝子組み換え作物が日本に持ち込まれ、大豆やトウモロコシであれば、国産のそれらと交雑すること! 菜種であれば、ハクサイや、小松菜や、蕪や、(大根)など、多種多様なアブラナ科野菜及び、野生のぺんぺん草などと交雑してしまうこと! これらが実に怖いのです。
言い換えれば、将来的にどんな影響が出るか分からないDNAが野生や人工の生物界に分離抽出不可能なほど拡散してしまうことなのです。

※交雑(他の花粉で受精し血統が混じり合うこと)

アメリカが怖い!
遺伝子組み換え作物は、アメリカ、ブラジル、カナダ、オーストラリア、中国、などで実際に隔離室以外で栽培されているようですが、圧倒的なのはアメリカです。
有名なモンサントというアメリカの会社が除草剤ラウンドアップの効かない大豆と、ラウンドアップ自身をセットで開発販売しています。当然高価です。これらのセット販売で儲けたいのですね、政府を動かし、外国に圧力をかけています。 ※モンサントはラウンドアップのメーカーです!

そして、TPPなのです!!
もし、TPPに加盟すると発効すると、アメリカ産の遺伝子組み換え作物は圧倒的な低コストで流通し、市場を支配するでしょう。しかも、その作物には現在は義務化されている「遺伝子組み換え作物です!」という表示をしなくてもよいことになってます。 TPPとは、国内利益を優先できず、アメリカの国益を優先しなければならない仕組みになっているのです。ホントに怖い話ですがTPPが現実化すれば必ずそうなるでしょう!



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