時間に余裕があるクラスで、2回目のマイクロディベートをしました。
1回目のマイクロディベート
https://ameblo.jp/kateikajugyo/entry-12804500618.html?frm=theme
1回目のテーマは「人は結婚するべきである」か否かでした。
2回目のテーマは「選択的夫婦別姓制度を導入すべき」か否か。
少しレベルアップした内容になります。
学習プリントです。
※進行表は、吉田氏「マイクロディベート指導案(略案) 社会と情報」より
1回目のマイクロディベートでは、プリントに、想定される肯定派意見と否定派意見を載せることで、議論をしやすくしました。
今回は、肯定派、否定派の意見は提示しない代わりに、事前の授業で資料を提示し、さらに、Google classroomに選択的夫婦別姓に関する裁判に関する記事のページを2つ送り、事前に自分の考えを深めさせた上で授業に入りました。
https://legal-smile.jp/law-column/judgment/夫婦別姓に関する2021年最高裁決定の解説/
https://www3.nhk.or.jp/news/special/kokuminshinsa/after20220322bessei.html
授業の最初に、賛成、反対、どちら派か挙手してもらうと、導入に反対なのは43人中6人でした。
その後、自分の立場に関係なく、賛成、反対、両方の立論を考えた上で(10分間)で、マイクロディベート開始。
3人ずつのグループを組み、毎回、メンバーの入れ替えを行いながら三回戦行い、肯定、否定、審判、全ての立場を経験させました。
ディベート終了後、試合の結果を聞くと、肯定、否定、ちょうど半分ずつくらいで勝利していました。マイクロディベートで議論することで、考えが深まり、最初は肯定派だった生徒の意見にも変化が見られました。
生徒たちの感想です。
2回目のマイクロディベート。
まだ試行錯誤の段階ですが、教室が熱気に包まれ、生徒たちの感想からも、その効果が実感できました。
「またいつか、別テーマでマイクロディベートをしたいと思いますか?」の質問に、ほぼ全ての生徒が「したい」と回答していることにも驚きました。
1人だけ「したくない」と答えたのは、前回の授業に出てなかった生徒でした。
ルールも分からず、マイクロディベートに突入して、大変だったことが伝わってきます。
休んだ生徒へのフォローが大切だと痛感しました。
「結婚すべきか否か」のディベートをせず、初めて「夫婦別姓にすべきか否か」のテーマでディベートをしたクラスもあります。
回数を重ねることで、私も進行慣れしてきて、生徒たちをスムーズに誘導できるようになってきました。
授業の中で、議論すべきテーマに出会ったら、またマイクロディベートしたいと思います。