元旦から大きな地震があり、大変驚いています。震源地の近くに親戚もあるので、心配しています。
どんな一年になるのか、不安がよぎりますが、粛々と龍やドラゴンの絵本を紹介したいと思います。
2冊目は、
今年も昔話の大切さを伝えていきたい想いをこめて紹介します。
『ほしになったりゅうのきば』
(蕭 甘牛 採話 / 君島 久子 再話 / 赤羽末吉 画 福音館書店)
子どもを欲しがっていたじいさまとばあさまのもとへ、大きな石に入ってやってきた元気な男の赤ちゃん。
サンと名付けられ、やがて立派な若者になりました。
その頃、兄弟である、北海のりゅうと南山のりゅうは、
桃の実ひとつをめぐって大喧嘩となり、結果天に裂け目をつくってしまいます。
その裂け目は、ちょうどサンの村の上。
裂け目からは、大雨や石のようなヒョウが降り、人々は苦しみます。
そこで、サンは天の裂け目を繕うため、旅に出ます。
昔話らしい展開と力強い絵。
夜空の星の天の川にまつわる壮大な中国に伝わる物語です。
中国のむかし話を集めた
『白いりゅう 黒いりゅう』(賈 芝, 孫 剣冰編 君島久子訳 赤羽末吉画 岩波書店)
もお読みいただきたいです。
こちらは、残念ながら絶版のようです。図書館でお借りください。
クー