先日、家庭文庫のスタッフと、
『三歳までの子どものこころ相談室 子育て支援センターQ&A』
(小柳晴生 著 木立の文庫 2022.12.10)
に書かれていた、大人と子どもの生きる速さが、大人は60キロ、子どもは4キロと異なってきたために、子育てがしんどくなってきた、という話を共有していた時の話です。
大人と子どもはスピードが違うという話に、
Rちゃんが、
『ごきげんいかががちょうおくさん』
(ミリアム・クラーク・ポター 作 / まつおか きょうこ 訳 こうもとさちこ絵 福音館書店)
を読んだ時のエピソードを話してくれました
どうぶつむらにすむがちょうおくさんの面白いお話が6つ入っています。
その第2章「がちょうおくさんのはたけ」からのエピソードです。
玉ねぎの芽がなかなか出てこないのを、
ガチョウおくさんが「まだ出てこないの」とみんなに言うと「そりゃそうだよ」というような返事をされます。
‟すぐに生えるわけがないのに、芽が出てくるまでの時間を待てない話だと、私は受け取って読んでいたけれど、
娘のYが、「楽しみなんだね!」と言うのを聞いて、子どもはがちょうおくさんが、今か今かと楽しみにしている気持ちに寄り添って読むんだなぁと、受け取り方の違いに気づきました。
ちょっととぼけたがちょうおくさんの姿を、ともすると上から目線で笑う読み方をしてしまう。
でも、子どもはガチョウおくさんの姿に共感するんだなぁと思いました。”
Rちゃんの感受性の豊かさに感激するとともに、私も改めて大切なことに気づかされました
こういう話ができる仲間がいて有難いです
スタッフと合言葉のように、
子どもを信じる・本を信じる・自分を信じる
と話しています。
こういう原点のような話を家庭文庫の物語として貯めておいて、大切にしていきたいです
クー