数年前、児童館での放課後のおはなし会で読んで、
子どもたちが大いに笑い、楽しんだ、「とら」が出てくる絵本を紹介します。
『ふかいあな』
(キャンデス・フレミング文 エリック・ローマン絵 なかがわちひろ訳 あすなろ書房)
トラに追いかけられて、
カエルが深い穴に落ちてしまいます。
穴は深くて出られません。
カエルを助けようとして、
ネズミがスローロリスがマレーグマがサルが
深い穴に落っこちます
トラは深い穴を眺めて、舌なめずり
それからどうなるかは是非読んでください
「とら」が獲物を狙ってやってくる怖さと
穴に落ちるたびに繰り返される「なんてこったい!」のおかしさに、
子どもたちは解き放たれたように、笑ったのです。
読み手は、少し工夫がいるかもしれません。
それは、「間」の取り方。
原題は『OH,NO!』
「OH,NO!」の英語の感じで、
「なんてこったい!」と読みました。
「なんてこったい!」って言葉、私は大好きです。
とても素敵な訳です
ひとりで読んでも楽しいけれど、友だちみんなで一緒に聴くとさらに楽しい
そんな絵本です。
クー