今月の児童図書研究会愛知支部の広報物「こどもの図書館あいち」の新刊案内の担当になっています。

ここのところ、私が出会える限りの新刊の絵本・児童文学を読んできました。

 

 スペースの関係で、5~6冊の紹介をしようと絞っています。

できればバランスも大切にしたいので、2冊くらいの絵本と児童文学と考えています。

 

 そういう中で、今回次点となりましたが紹介したい絵本を一冊。

 

 『ジェシカといっしょ』 (ケビン・ヘンクス作・絵 小風さち訳 徳間書店 2021/06/24)

 

  

 

 いつも自分だけに見える友だちジェシカとだけ遊んでいるルーシー・スムス。

そういうことって、子どもにはよくあります。

 

 全く物がない状態(ルーシー・スムスにとってのジェシカ)もありますが、

子どもにとっての多くは、ぬいぐるみや毛布、タオルなどがその代わりになることもあります。

 

 ルーシー・スムスは、幼稚園にいっても、ジェシカを意識してなんとかバランスをとっていますが、

声をかけてくれる友達が現れます。

 

 なんと、その子の名前は、ジェシカでした !!

 

 うまくいきすぎている感もなくはないですが、そういうことってあるかもと思わせる力がこの絵本にはあります。

 

 幼稚園の子どもたちがどう読むのか、とても知りたいです。

とともに、幼稚園の先生や保護者にも読んでいただきたい絵本です。

 

 

 

        クー