- 三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)/福音館書店
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ひな祭りは、とうに過ぎた。
どの家庭も、すでに雛飾りを出してはいないだろう。
お雛様は桃の節句までの数日を過ごすと、また箱に戻る。
その数日の間に、女の子は「自分」のお雛様と何度となく向き合い、どんどん好きになっていくのだ。
自分のお雛様という、女の子にとって特別のアイテムは誰もが憧れをもつ。
友達の七段飾り、ガラスケースに入った豪華な十二単、はたまた猫が主役のお雛様など、
素敵に思うお雛様は沢山あるだろう。
けれど、家に帰り「自分」のお雛様を見れば、そんな気持ちは消えてしまう。
世界で一番愛おしく思うのは、ずっと見てきたこの子たちだから。
そんなお雛様をめぐる、母と娘の物語。
どちらもお雛様に特別の思いを持っていたために起こる物語。
それほどお雛様は女の子にとって特別なのだ。
たとえ女の子が母親になったとしても、それは変わらない。
私が娘に贈ったお雛様は優しい顔をしている。
娘の「特別」が、気品あふれるお雛様でもなく、豪華なお雛様でもなく、
優しいお雛様だったのは、
娘に贈りたい一番の思いが現われたのかもしれない。
ずっと娘に大事にしてもらえたら嬉しい。
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