大阪物語


ポニーキャニオン
大阪物語

[監督]市川準

[出演]池脇千鶴

    南野公助
    沢田研二
    田中裕子
    ミヤコ蝶々


あらすじ…

 両親は売れない夫婦漫才“はる美&りゅう介”。

 下には弟がひとり。名前は一郎。

 姉弟の名は夫婦漫才“ワカナと一郎”から付けられた。

 平凡だが不満のない毎日を過ごしていた若菜だったが、

 ある日、家に帰ってくると両親は別れ話の最中だった……。


感想…

 リハウスガールとして鮮烈(?)デビューを飾った

 池脇千鶴の出演作品。

 

 デビューしたてのピチピチガールにもかかわらず

 その演技力と存在感は素晴らしい。

 大先輩であるジュリーこと沢田研二と

 実際の奥さんでもある実力派女優・田中裕子を両親役にすえても

 決してかすむことのなく主役をこなしている。 

 

 

 関係ないけど、昔はあんなに輝いていたのに

 ジュリー…今じゃオッサン!って感じが出てた(笑)

 漫才師としても旦那としても父親としても

 いまひとつ、浮気をして離婚・再婚するが

 その再婚生活もうまくいかず

 いつの間にか姿をくらましてしまったオヤジを好演!

 全身から出る気だるさや、オヤジの心境が

 オーラとして観客に伝わってくるのだからスゴイ。


 なんだかうまくいかずに、漫才も夫婦生活も

 投げ出して再婚をするも、

 再婚したとたん、前妻と漫才仲間に入り浸り

 そんな逃げまくりのいい加減な男なんだけど

 なんだか共感してしまうし、愛おしく感じてしまう。


 田中裕子のダンナにあきれながらも

 一家を支えなければという思いだけで

 なんとか地面に足をつけている母親役がうまい!


 人間そんなに立派には生きられない

 みんな弱い生き物で、愛に飢える

 寂しい家族の素敵な映画だった。