『ぼっちのアリは死ぬ
---昆虫研究の最前線』
を読みました。



なかなかタイトル強めなところに
興味を惹かれて読んでみました。


溜まった新聞を読んでいた時に
著者である分子生物学者の
古藤日子さんの記事で
この本の存在を知りました。


アリは基本的に
女王と、
女王の子である働きアリたちとで
集団(コロニー)を作って
暮らすのですが、


なんと!
働きアリって全て
メスだったんですね〜!


産卵するのは女王だけで、
働きアリがせっせと
姉妹たちである
幼虫の世話をしたり、
巣の中を掃除したり、
食料を外に取りに行ったり
分業しているのでした。


オスは繁殖期に誕生し、
羽があるので、
【結婚飛行】という
繁殖期に飛び立って、
女王アリと交尾するそう。


【結婚飛行】だなんて
ロマンティックな響きが
ありますが、


交尾したオスのカマキリの末路を
ご存知の方は
アリのオスの末路も
想像するに容易いと思います汗


別のところで調べたけれど
オスアリは最終的にはやはり
他のアリたちの食べ物に
なってしまうそうです驚き


自然界、キビシー。。


誰かが身近にいて育ててくれない、
生まれてすぐに
自力でどうにかしなきゃいけない
サバイバル社会の
昆虫とか魚とか亀の子たちって
本能だけで
よくあんなに動けるな…
といつも感心しています。


コロニーを形成し、
幼虫のお世話係のいる
アリやハチは特殊ですね。


話を【ぼっちアリ】に
戻しまして、


アリの寿命を調べる実験で、
1匹の孤立アリと
10匹のグループアリとで
比較したところ、


10匹のアリはなんとなく
その中で役割分担が生まれ、
約67日で半数が死ぬのに対し、


1匹で隔離されたアリの半数が
死ぬまでに7日ほどしか
かからなかったそうです。


コロニーで暮らす働きアリの
寿命は1年くらいだそう。


アリの体を調べると、
孤立アリは
活性酸素が増える方向に
遺伝子が変化し、
酸化ストレスが高まっている
ということがわかり、


酸化ストレスを抑える薬を
与えると
寿命が延びたそう。


人間も活性酸素とか
酸化ストレスが
体に良くないから
似てますね。


人間社会はコミュニケーションが
複雑なので、
一概に孤立アリのパターンが
当てはまるわけではないけど
なかなか興味深い本でした。


孤立アリの中でも
長く生きるアリもいるので、
個々の性格にも
よるのかもしれませんね。


実験の手法や苦労についても
詳しく書かれていて、
想像するだけでも
大変そうだな…と思いました。


小説のようにスラスラは
読めませんでしたが爆笑
たまにはこういう本を
読むのもいいものですね!


擬人化した虫の世界を描いた

『バグズライフ』では

オスの働きアリもいましたね。

まあ、フィクションだからね汗