「土御門大路~陰陽師・安倍晴明と貴船の女」


5月10日 18:30

渋谷区文化総合センター大和田さくらホール

作・演出 岡本さとる

出演   市川月乃助 大和悠河 塩谷瞬 津川鵣汀 津川祀武憙 市川猿琉 黒田アーサー
    

      愛原実花 遼河はるひ 水町レイコ 舘形比呂一





出演者のスキャンダルによって俄かに脚光を浴びた舞台でしたが


久しぶりに舘さまを観ようかなと取ったチケットです



能の「鉄輪(かなわ)」を題材にした舞台


能『鉄輪』は頭に火を灯した蝋燭をいただく鉄輪(五徳)を載せ、


怪奇な鬼の姿 で形代を打ちすえる女の復讐を丑の刻詣と絡ませ、


捨てられた女の男への呪いと恨み の物語だとか



この鬼となる女沙月を演じるのが大和悠河さん


夫の刀鍛冶四条宗晴が黒田アーサーさん


陰陽師安倍晴明を月乃助さん


源頼光が塩谷瞬さん


宗晴が好きになる白拍子若菜が愛原実花さん


そして舘さまは宗晴に刀を依頼する春宮亮(とうぐうのすけ)




大和悠河さんは相変わらず観目麗しい美形ですねぇ


「偽伝写楽」の時にはなんだか声もフワフワしているように思ったけど


今回は台詞も綺麗な女性の声で男役から脱却し完全に女優さん


すらりとしていてどの衣装もとても良く似合う


特に最後のピンクのお着物姿はすごく素敵でした


ただ・・・綺麗すぎて鬼としての迫力が足りないかも





やはり舞台上で1番オーラがあるのは月乃助さんです


長身の舘さまを凌ぐ立派な体躯


堂々とした立ち居振る舞いもさることながら


いい声ですねぇ、天性のいい声を


歌舞伎の修業で磨き上げたのか


ちっとも力を入れていない風なのに良く通る声に魅了されました




正直言って残念だったのが黒田アーサーさん


まず立ち姿が素敵でないし台詞が酷い


ただでさえ下手なのに(失礼)トチリも多くてアチャーと言う感じ


申し訳ないけれど、とてもいい刀を作る職人にも見えず


なんでこんな男のために美しい妻が執念の鬼になったり


白拍子に惚れられるのか全く理解できず


この作品の残念なミスキャストだと思いました




一方、意外と言ってはなんですが


塩谷瞬さんは悪くなかったと思う


話題になったシーン「女に気をつけられよ」は


月乃助さんも成り行き上アドリブを交えて


しつこく念押しをして笑いと拍手が起きてましたけれど


衣装を付けた立ち姿も凛々しくて


あの記者会見で泣いてた人と同一人物には見えなかった




そして完全な和物は初めてだったみたいな舘さま


余裕と貫禄で今回の役もこなしてたのはさすがです


一部の後半で沙月の念が乗り移った妖刀を手にした途端に


狂気に魅入られて刀をコントロールできなくなり


周囲の人を殺めたあげくに自分も斬って死んでしまう


で、休憩時間に友人と「舘さま死んじゃったね、2部は出てこないのかな?


それとも物の怪になって出るのかな?」と話してたら


案の定出てきましたよ(笑)



なぜか烏帽子もヅラも外し地毛で


上半身は裸に前後だけの白い布、下半身は袴で


おどろおどろしく踊ってくれました


最近はダンサーというより舞踏家を名乗る舘さまらしい踊り


目力も凄いし、この迫力で舞う舘さまに適う人はいないな


ちょっと大和さんがお気の毒でした




音曲も衣装も素晴らしい舞台だったのに・・・


ビデオ撮影をしていたクルー(宝塚関係らしい)がすぐ後ろにいて


インカムを使ってずーっと小声で話しているのがうるさくてうるさくて


すぐ後ろが通路だったのですが


耳元から聞こえてきてうるさいだけでなくものすごく気味悪かったのよ


それで一部はほとんど気を取られてしまって舞台に集中出来なかった





さすがにひどいと思い休憩時間にスタッフに言いに言ったら


私たちの後ろの方たちも同様な訴えをされていて


後半は喋らないように言いますからと約束してくれて


さすがに声は聞こえなくなったけど


前半をもう一度見せてくれーーーーー


もう終っちゃったけどさぁ


こんなことなら芝居の途中でも言いに行けば良かったよ