言うまでもない、直木賞受賞作ですが
白石一文氏は数年前の「僕の中の壊れていない部分」以来
必ず新作が出たら読まずにはいられない好きな作家なので
今回の受賞は本当に嬉しく思いました
さて、本作は表題作と「かえがえのない人へ」の
2作品が収められています
ほかならぬもかけがえのないも
似た意味ながらほかかならぬの方が唯一無二の感は強いのか?
どちらも自分にとってのオンリーワンの異性についての話
印象的だったのは前者は主人公が男性で後者は女性なのに
配偶者・婚約者を裏切るのは両方女性だということ
しかも私から見たら配偶者・婚約者の方が
どう見てもパートナーとして間違いがないのに
自ら関係を壊しに行く辺りが白石氏の女性観の現れなのでしょうか?
どちらも悲しいラスト、2人の主人公の今後も気になりますが
1番気になったのは「ほかならぬ人へ」に出てくる
東海さんのいい匂い
最後に出てくる調香師の話は何を意味するんだろう?
どちらも続編も書けそうな話なのですが・・・続きはあるのかなぁ?
著者自ら自信作というだけあって
世界に引き込まれてあっという間に読んでしまいましたね
次はどんな作品に出合えるのかますます楽しみな白石氏です
