ビケ足場とは、建設現場などで使用される足場の種類のひとつで、正式名称を「くさび緊結式足場」といいます。
ビケ足場の特徴
- くさび緊結方式:
- 足場を支えるパイプや手すりなどの部材を、「くさび」と呼ばれる金具を使って固定していく方式です。
- ハンマーでくさびを打ち込むことで、しっかりと部材を固定できます。
- 組み立て・解体の容易さ:
- 比較的軽量な部材を使用しており、組み立てや解体が容易です。
- 狭い場所や複雑な形状の建物にも対応しやすいという特徴があります。
- 安全性:
- しっかりと部材が固定されるため、安定性が高く、安全に作業を行うことができます。
- 多様な用途:
- 低層住宅から中層建築まで、幅広い建築現場で利用されています。
- 外壁塗装、屋根工事、新築工事、改修工事など、様々な用途に利用可能です。
ビケ足場の名称の由来
- 「ビケ足場」という名称は、株式会社ダイサンが開発した「くさび緊結式足場」の商品名に由来しています。
- 「美形」という言葉の意味も込められています。
- 株式会社ダイサンが1980年に開発し、日本で初めて販売されたくさび緊結式足場で、建設業界に大きな影響を与え、広く普及しました。
- そのため、くさび緊結式足場全般を指して「ビケ足場」と呼ばれるようになりました。
ビケ足場のメリット
- 組み立て・解体が容易で、工期短縮につながる
- 狭い場所や複雑な形状の建物にも対応しやすい
- 安定性が高く、安全に作業を行える
- 比較的に低コストで設置できる
ビケ足場のデメリット
- 高層建築にはあまり適していない
- 組み立て・解体時に騒音が発生する
ビケ足場は、その利便性と安全性から、多くの建設現場で利用されています。