今日は刃物で有名なSolingenにあるKunstmuseumに行ってきました。想像以上に良かったびっくりマーク日本人駐在員には、ヘンケルとハリボーのアウトレットがある所、で有名かしらはてなマーク他にもブルグ城が有名です^ ^



1929-1955年の芸術家たちの記録で、ナチス時代の芸術家たちの作品と人生について、詳しく学ぶことができます^ ^建物の半分が絵画、半分が文学から構成されていて、



衝撃的だったのはLangenfeldの『Wenzelnbergの大虐殺』の記録。ナチスによって虐殺-放棄された遺体を戦後掘り起こし、丁寧に埋葬し直す記録に胸が打たれたわ、涙🥲



Solingenには製鉄工場があったこともあって、連合軍の爆撃で街は徹底的に破壊されました(上段右)。大変な時代だったのだと胸が熱くなる一方で、ナチスによる残虐行為の細かな記録と証言の緻密な検証を目の当たりにして、ドイツ人の過去の歴史と正面から向き合おうとする姿勢に頭が下がる思いでした。



安倍さん銃撃について、容疑者の動機を含めた事件背景として、ドイツ誌は『日本人の社会的無関心が引き起こした』と辛辣な批評を述べています。



弱者救済に無策(冷たい)の行政、派遣労働で低賃金で働かざるを得ない労働環境、社会的孤立に手を差し伸べない無関心な社会(自己責任という切り捨て)。



事件背景に容疑者の個人的な私怨はあるとはいえ、その先には孤独、孤立、貧困の『社会問題』が関係しているのではないか…と。まさに、ですね。



過去の大きな出来事から学ぶ。

どう未来に繋げていくのか?

このKunstmuseumのAusstellungは、いろんな意味で考えさせられたわ。



亡くなった人の死を悼む気持ちは大事だけれど、それ以上に、どうしたらこのような事件を未然に防げるのか?社会としてできることはないのか?社会に関心を向けること、社会の仕組みを知ること、社会との関わり方を変えること?!…がもっと大事かも。



ドイツ人に日本のことをあれこれ言われたくない気持ちもあるけど、、、この国は、悔しいけれど、戦後ボコボコにやられた中から日本同様に復興し、日本同様製造業で世界を制覇し、時短労働で生産力は日本を凌ぐ、自然との調和を大切にした、実にお利口なシステムを築いているのよねぇ…。