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こんにちは！スタッフの彬です。
今年の桜は、開花も満開も例年になく遅かったですね。
それだけでなく、満開と同時にずいぶん葉が茂っていたのが妙に記憶に残りました。
これも異常気象の影響だったのだろうかと、思わず勘繰ってしまいます。
ところで、今年のアカデミー賞最多受賞となった『オッペンハイマー』の上映が始まったので観に行きました。
以下に可能な限りネタバレなしで感想を書きます。
この映画は3時間にも及ぶ大作ですが、その中でも、オッペンハイマー率いる科学者たちの核実験の成功が、最大のクライマックスであることは間違いないです。
一方で、後半部で描かれるオッペンハイマー自身の核兵器への態度の変化や、過酷な赤狩りの描写は、彼を英勇扱いするものでもなければ、核兵器を正当化するものでもなく、暗示的にこの問題に横たわる暗さと困難を表現していると思いました。
核兵器開発の経緯や、広島・長崎への投下に至った動機も、日本人としては考えるところが多い映画です。
また、短いカットの連続とフラッシュバック的に時系列を行き来する緊張感のある編集、そして効果音を歌わせるように使った巧みな演出は、映画の未来を見ているような斬新なものでした。
なんといっても長い映画ですし、爆音で響く効果音があってこその映画なので、興味がおありの方にはぜひ音響の良いスクリーンでのご鑑賞をお勧めします！