当ブログは太田社会保険労務士事務所の公式ブログですが、記事のほとんどは趣味や日常を扱ったものです。

 

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こんにちは!スタッフの彬です。

 

今月は月の初めから全国各地で夏日が続きましたね。

 

そんな暑かった連休中、国立新美術館で開催中の『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』を観に行きました。

 

 

写真撮影がほとんどの展示室で不可だったので、興味のある方は以下のリンクをご覧ください。

 

 

この展覧会は、彼のクリスチャン・ディオールでの仕事から、自身のブランドの立ち上げ、そして2002年の引退までを概観する、「モードの帝王」の大規模な回顧展です。

 

若きサンローランは、アシスタントとしてクリスチャン・ディオールに雇われ、ディオールの急逝後は、メゾンのアーティスティック・ディレクターを務めます。

 

ディオールは、「私の作るドレスは女性をプリンセスに変える」という言葉を残していますが、サンローランのディオールでの仕事も、エレガントで品行方正、まさしくお姫様のような可憐な美しさを湛えていると感じました。

 

その後、彼は自身の名前を冠したブランドを立ち上げます。

 

(展覧会図録)

 

ディオール時代とは対照的に、その後彼がデザインする女性服の多くは、ピーコートやトレンチコートなどの軍服や、タキシード、サファリルックなど、男性の衣服に由来するものが数多くあります。

 

そんな彼のデザインする洋服は、エレガントでありながら一貫して自立した強さを感じさせるのが特長的でした。

 

彼自身の言葉を借りれば、「女性たちに自信を与える『スタイル』」ということになります。

 

そして、イヴ・サンローランの創造力は決して一つのところに留まらず、常に変化し続けて行きます。

 

異国の装束に触発されたシリーズや、古代ギリシャまでさかのぼる服飾の歴史からインスピレーションを得たシリーズ、そして前衛派を思わせる自由奔放な舞台衣装まで、彼の仕事はモードファッションの百科全書のような多彩さでした。

 

とりわけモダン・アートを取り入れたシリーズの中で、よく知られているのがモンドリアン・ルック。

 

 

ストンと落ちた直線的なライン、そして短い丈は、着る人に対決を挑むようですね!

 

この展覧会を通じて私が思ったのは、もっとも大事なのは高価な洋服よりもそれに負けない人物そのもの、要するに知性とか品の良さなのではないかということ。

 

イヴ・サンローランの、トレードマークの眼鏡の奥に光るいかにも繊細で気難しい瞳の中に、そんな女性への厳しさも垣間見た気がしました。