東京はここ1週間、台風の影響もあってぐずついた空模様が続きました。

 

6月下旬の地獄のような暑さを思えば過ごしやすいですが、それでもムシムシして快適とは言い難いです。

 

ところで、私の家の周りでは様々な野鳥が生活を営んでいて、その中にはシジュウカラもいます。今回はそのシジュウカラの話です。

 

(Wikipediaより)

 

シジュウカラと言えば、ご存じの方もいると思いますが、言葉を高度に操る鳥として今注目を集めています。

 

実験室で飼育されたチンパンジーやゴリラが、手話を使って会話できることは以前より知られていますが、サルは単語を連ねて文章を作ることができません。

 

文章を作る動物が今まで発見されていなかったため、文章を作れるかどうかが、人間と動物の〈境目〉なのではないかと長い間考えられてきました。

 

しかし、実はその〈境目〉を軽々と飛び越えていたのが、シジュウカラとその仲間だったそうです。

 

京都大学の鈴木俊貴先生の粘り強い観察と実験で、シジュウカラとその混群が、文章を作って周りの鳥たちとコミュニケーションを取っていることが明らかになったのです! 大発見ですね。

 

例えば、シジュウカラは「ヘビだ!」と「集まれ!」という異なる意味の言葉(鳴き声)を文章として発します。そうすることで、仲間にヘビの接近を知らせ、同時に集まって危機に備えるという複雑な行動を促すのです。

 

また、身体の大きな仲間の鳥に餌場を奪われた小さな鳥が「タカが来た!」と嘘をついて餌場を取り返すこともあるとか。本当に頭が良いですね。

 

ちなみに私の近所では、シジュウカラは「ジージー」と鳴いていることが多いのですが、それは「集まれ!」という意味だそうです。

 

研究のさらなる発展で、他の動物の言葉もわかるようになるとますます楽しそうですね! 期待しています!