いよいよ私の住む関東甲信も梅雨入りしました。じめじめと鬱陶しい季節ですが、紫陽花やカタツムリは好きです。

 

ところで、先日、話題の『シン・ウルトラマン』を新宿のバルト9という映画館で観てきました。

 

 

ネタバレにならないように注意しながら、今回はその感想を書きます。

 

 

私は世代的にウルトラマンの前身『ウルトラQ』を観て育っていて、それに続く「ウルトラマン」をじっくりと観るのは実は今回が初めてでした。

 

そんな訳で、ウルトラマンに特別な思い入れがあったからというより、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅に伸びる「ウルトラマン商店街」に愛着があったこと、そして同じスタッフが制作した『シン・ゴジラ』が面白かったことの二つが、この映画を観に行った最大の理由です。

 

今回も『シン・ゴジラ』同様、期待に応えてくれる映画だったと個人的には思いました。

 

とにかくウルトラマンの闘う姿のかっこいいこと! CGで描かれたなめらかな後ろ姿は、本当にほれぼれするようでした。

 

樋口真嗣監督や脚本・総監修の庵野秀明のウルトラマンへの愛を感じました。

 

斎藤工や長澤まさみ等俳優陣も皆はまり役で、その中で繰り広げられる人間
(「外星人」含む)ドラマが、『シン・ゴジラ』のときよりも濃密に描かれていて、新鮮な印象でした。

 

ところで、この映画では劇中で〈ウルトラマンがいる世界〉の設定をあえてわかりやすく説明してはいなかったと思います。

 

むしろ、断片的な情報をもとに観客に考えさせるようなストーリーになっていた気がします。

 

正直、私には難しく感じるところもありましたが、説明過剰に走らない思い切った演出が気に入りました。
 

家のテレビで観る映画もいいですが、映画館で観る映画はやっぱりいい!と劇場を後にしながら思いました。新宿の雑踏は、『シン・ウルトラマン』の世界と繋がっているような気がしました。