去年のお盆に入る前、家内が代表でお墓参りに行ってくれた。帰るやいなや父に、「ご先祖様にまだお父さん連れていかんといてくださいっておいのりしてきましたから。」と言った。すると親父は「そんなん頼んだかてあかん。もうおふくろ(四世井上八千代)が待っとるからな。」と答えた。心底マザコンと言っても過言ではない程、祖母をリスペクトしていた父は、最期は「おふくろが迎えにきてくれたんやさかい、もう怖ないわ。」とでも悟っていたのだろうか?前日TVで送り火を見たのも、祖母の迎えを確認していたのかもしれない。
仮通夜だけは、住み慣れた自宅で寝かせてやりたくて、舞台に布団を敷いた。数日前に父の道しるべをするが如く、姉の愛犬であった『ジュロ』が先に旅立った。ジュロには姉達が庭の葉っぱを載せてやり、供養してやった。その写真を見ていた息子は、同じようにと思ったのだろうか、庭から次々と葉っぱを取ってきては父のそばに置いていく。また娘とともに絵を描いては、それも枕元に置いていく。いつしか親父の顔辺りには、葉っぱと絵でいっぱいになった。「もうそれ以上置いたら、おじいちゃん見えなくなるから。」と言ったが、親父は幸せだなとも思った。
今、東京へ向かう新幹線の車中でこんなことを思い出しながらこの記事を書いている。本当にあっという間の一年だった。
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