「茶色い戦争ありました」-丸谷才一 | 片山尚志(片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ) オフィシャルブログ Powered by Ameba

「茶色い戦争ありました」-丸谷才一

photo:01





丸谷才一の遺稿独占掲載の表紙が目に止まった。



タイトルが「茶色い戦争ありました」。中原中也のサーカスの一行やね。大好きな詩。短篇連作のひとつらしいが小説のタイトルも「思へば遠く来たもんだ」になる予定だったそうな。遺作。万感の思いで読みすすめる。舞台は終戦の8月15日。旧仮名遣いの美しい文章で「きみ」による二人称での奇譚が綴られている。勿論、この物語だけで完結している訳ではないので、全容が気になるところではあるのだけれど、大作家の亡くなる間際に書かれた一篇にはいろんな意味で興味が湧く。



解説を見ると一作ごとに語り部が交代していく構想だったみたい。
うーん。軽く一杯だけ呑んで寝るつもりが、なんかの拍子に点火して1本空きぃの。近所の友達に電話しぃの。意外に人集まりぃの。俺、何かツマミ買ってくるわぁの。大家に怒られるくらい盛りあがりぃの状態な現在、進行形。



死ぬ間際に、俺は歌書くんやろか。
書くんやろね。