「陽だまりの樹」-手塚治虫 | 片山尚志(片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ) オフィシャルブログ Powered by Ameba

「陽だまりの樹」-手塚治虫

震災の時、大量の手塚漫画と寝泊りしてた時がある。

不幸にもお宅が全壊してしまった方の荷物を実家に保管していた時があった。その方は父の会社の社員で、小さい頃から大変お世話になった女性。その中に手塚治虫の漫画が沢山あった。書店には並んでないような作品やとても古い作品の初版など…。その内容を今考えると、彼女は大変なコレクターだった。自由に読んでいいと言われてたので、そこで沢山の漫画を読ませてもらった。

暫くして、あんなに沢山あった手塚作品は持ち主の許に帰ってしまったが、今も文庫なんかで読んでない物を見つけると買ってしまう。

これも「陽だまりの樹」
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いつ買ったか忘れたなぁ。数年前。内容も忘れてたので、久々に読んだ。ら、面白かった。主人公の手塚良庵は手塚治虫の曽祖父。緒方洪庵の適塾に居たそうな。福沢諭吉の学友。何かすげえな。つまり、手塚治虫のルーツを元に物語が作られている訳です。身内の話なんでそれなりに資料もあって、江戸幕府末期の時代考証にも優れてるんでしょうけど、京都を中心の志士の活動じゃなく幕末の医療制度・政治状況を描いてるとこが面白かった。詳しくないんで何処までホンマの話かは…知らん。すまん。



SFやファンタジーもいいけど、こういう手塚治虫が好き。